2010年6月24日木曜日

アメリカ景気回復と再投資法案のつかいみち

ここに、私の税金が使われていた。弊社にもくれないかな。。。。(写真はクリックで拡大)



また直流の話

1つの箱で、直流でも交流でも扱えてしかも、電圧も自由自在に変えることができるという話を聞いてデータセンターでの直流の話を思い出して、NTTファシリティズさんの星島GMにお話を聞きました。一時直流の話は非常に高い関心を持たれたものでした。データセンターに導入される電力が交流で、UPSを介するために一旦直流に変換し(変換によるロス)、それからIT機器に提供するためにまた交流に変換し(変換によるロス)、そして機器では交流から直流に変換されます。(変換によるロス)。それでは、データセンターに入った交流を一旦直流にして後は全て直流にすれば(直流を受けるサーバーは存在する)、この変換によるロスが防げます。

                             星島GM(クリックで拡大)

 星島GMによれば、現在日本やヨーロッパではこの方式を受け入れる準備が着々と進行しているようです。例外はアメリカだそうです。IEC等へのロビー活動も行っているとか。また、この分野ではEPRIが熱心で、以前筆者のパネルでパネリストをしてくれたDennis Symanski氏とも意見交換をしているということなので、彼にも会いに行くことにします。

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2010年6月22日火曜日

ZigBeeとスマートグリッド

スマートグリッドはICTと電力網の融合だと良く言われます。家庭内の電力消費情報を集計したり、スマートメータを通して、外の世界に送信する通信技術は色々とあります。WiFi、6Lowpan、Homeplugとか。そんななかで、ZigBeeは全世界で4千万個の電気メータに搭載される予定です。スマートメータが家庭と外を繋ぐと考える電力会社(米国)は60%を超えているので、スマートメータに搭載されていることで、かなり競争を有利に進めているといえるかも知れません。


メータにZigBeeを搭載しているメータ会社のItron社のブース。

ZigBeeは360社からなるZigBee Allianceが仕様を決定して、それに基づき各メンバー会社が製品を開発するわけです。メンバーは40%アメリカ、30%ヨーロッパで残りの30%がアジアです。
そのチァーであるBob Heile氏がZigBeeの現状を発表しました。


この後Heile氏をインタビューしました。それは後で。。。

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2010年6月18日金曜日

Dupont Fabrosの新しいDC(サンタクララ)

2008年10月に建設がストップしていたオフィース近くのDC予定地に新たな動きが。DCビジネスの大手のDupont Fabrosが建設を再開しました。後どのくらいで完成するのかは不明ですが、建設の進捗を報告します。これが完成するとDupont Farbrosにとってはシリコンバレー最初のデータセンターとなります。SC1という名前で呼ばれるようです。(写真はクリックで拡大)


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電気自動車とsmart grid

電気自動車も日本と同様に人気が高い。しかし、議論はいつも、新しいピークの回避策、バッテリーの技術などで、まだブレークスルーはありません。このパネルではバッテリーをリースするBetter Place(バッテリ交換は交換所に行き、自動的に交換)、GMの研究所、PARCの研究所、と電気自動車プロモーションの組織による議論でした。まずはBetter Placeのビデオを。このビデオの中で東京で行っている実験のビデオがあります。(写真はクリックで拡大)


東京の実験は3分後。



まだ、期待は高いが本格的に広がるにはまだかなり先のようです。

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2010年6月16日水曜日

投資家から見たsmart grid

富士通のsmart gridのシンポージアムでの1つのセッションは投資家から見たsmart gridというものです。3人のVCが参加しました。(写真はクリックで拡大)

左から、GreenTechのWesoff, Foundation Capital のVassallo, Intel CapitalのSmorynskiとNew Cycle CapitalのBeckerの各氏

Vassalloは今スマートメータで有名となっているSliver Spring Networksへも投資しています。色々な話がありましたが、例によってkiller appはなにかという話になり、「電力要求と応答(DR)」とホームネットワークが話題になりました。電力が足らなくなると電力を調達してくるというのが今までの対策でした。今後それが困難になってくるため、主点を変えて要求を抑えるという方向に進んでいます。この分野では既に2つの会社が株式上場を遂げており今後もこの分野は成長するでしょう。


ホームネットワークを通じて家庭の電力消費を把握して電力を節減(経費節減)ということで、たくさんの会社がこの分野に参入しています。果たしてこの分野はビジネスとして可能性があるのか。Intel CapitalのSmorynski氏は家庭での温度調整は全消費の約60%を占めており、ライトも含めてコントロールできるところは限られており、一旦調整すれば毎時間消費量を見る人は稀だろうと予想しました。確かにこの分野は分かりやすいです。送電や変電所などは余程専門家でなければ手が出ません。家庭内というのはなじみもあるし、比較的簡単な技術で参入できます。そのため、この分野には多くの会社が参入しており、競争も激しいです。しかも、将来性があまりないとなるとどうなんでしょうね。Intelはこの分野へは投資しないそうです。

DRは現在コマーシャル(ビル)やインダストリアル(工場など) で実現されています。家庭の電力消費はカリフォルニア州では大体1/3、1/3、1/3となってます。それぞれの家庭の電力消費量は少ないものの、全部で見れば全体の1/3を消費します。DRと結びついたホームネットワークならば可能性はあるとSmorynski氏は付け加えました。

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2010年6月12日土曜日

SGIPの最高意思決定会議の議長をインタビューしました。

SGIPはsmart grid interoperability panelの略です。2007年の新しい法律でsmart gridに関する標準をまとめる任を商務省内の国立標準研究所(NIST)を指定しました。NISTはsmart gridが電力、テレコム、ITにまたがる広い範囲の技術や標準を扱うため、stakeholderの22のグループを設定しました。これには例えば、送電、配電、ネットワーキング、電力供給、再生可能エネルギー等が含まれます。筆者は研究と大学のグループに登録しています。

現在SGIPに関わっているのは、600社で1,600人以上が参加しています。これだけの大きな組織を動かすために、22それぞれのグループからリーダーを1人選び更に、3名の特別委員を加えて25名体制で運営されています。この25名からなる最高意思決定機関の一番上の人がJohn McDonald氏です。数週間前のサンタクララで開催されたsmart gridのコンファレンスでMcDonald氏をインタビューしました。(写真はクリックで拡大)


そのインタビューの抜粋です。インタビューの全文はここに。

smart gridは電力、テレコム、ITの最低知識がなければ、25名体制の機関をリードできません。McDonald氏はもともと電力システムの専門家の上テレコムやITにも深い知識をお持ちです。一般的に標準化の会議で出てくる人は強い人格、強烈な思い込みなどを持っていることが多いので、中々ものが決まらないかと思っています。それをまとめるのだから、でかい声と豪腕で全員を圧倒できるような人でないと務まらないのかなあと思っていました。会ってみてあまりにもそのイメージと違うので驚きました。まず、話かた。ソフトで雰囲気は教養に溢れた組織の上にいるという感じ。そりゃそうでしょう。彼はGEのGMでもありますから。

この辺りを聞くと、「もちろん、そういうことはあるが、参加者にできるだけ話をして貰い、議論が出尽くしたところで、合意できるような決定に持って行く。」とのこと。SGIPとGEの他大学でも教え、IEEEでも色々な役員をしているのでとても時間がないでしょうと振ると。「家族はほとんど諦め状態で。」という回答だった。SGIPへの加入は簡単すぎるのではないか、またメンバーシップは米国に限らないのかという問いには、「多くの意見を吸い上げるのが目的なので、今のままで良い」とのこと。

残りは全文を参照してください。 短いビデオもあります。

2010年6月11日金曜日

富士通さんによるsmart gridシンポジアム

毎年恒例の富士通さんによる技術シンポジアムがあり今年はsmart gridで去年はcoud computingでした。

開会の宣言は富士通アメリカ研究所の社長兼CEOの松本氏によってなされました。

                松本氏 (写真はダブルクリックで拡大)

その後はGreentech MediaのEric Wesoff氏による基調講演と続きました。

                Eric Wesoff氏 (写真はダブルクリックで拡大)


一日だけのプログラムでしたが盛りだくさんでsmart gridの大部分のサブジェクトを網羅しています。

簡単にまとめますと:
  • 電力会社からの観点
  • Internet of things
  • C++とsmart grid (あの昔なつかしいBjarne Stroustrup氏による講演、なんでC++が関係するんでしょうか?)
  • smart gridとセキュリティ
  • 消費者からの観点
  • 電気自動車
  • smart gridとそのビジネス(ベンチャーキャピタルによる議論)
幾つか拾ってもう少し詳細に述べます。

プログラムは以下で。。。。。(ダブルクリックで拡大)

2010年6月7日月曜日

先々週のConnectivityWeekスマートグリッドのコンファレンス

このコンファレンスはスマートグリッドに関するもので、色々なトラックがありました。米国政府の国立標準研究所(NIST)はスマートグリッドの標 準を司ることになっています。NISTに様々な分野のステークホルダーに標準を検討してもらうために、22のグループ(送電、電気自動車、ITその他)に 分けて標準の作業を行ってます。そのグループの総称はSGIP(スマートグリッドの整合パネル)です。ちなみに筆者もそのグループの1つのメンバーです。

このコンファレンスに関しては、いろいろとブログを書いているので、順次発表します。ところで、このコンファレンスの最中3人の影響力のある人をインタビューしました。インタビュー記事も載せますが、まずは、誰をインタビューしたか。

  • 上で述べたSGIPの一番偉い人:John McDonald氏。氏はGEのGMでもあります。


  • ZigBee Allianceのチェアーマン: Bob Heile氏 


  • 元EPRIの社長で現在はGalvin Electricity Initiativeのエグゼキュティブ・ディレクター: Kurt Yeager氏です。



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2010年6月3日木曜日

エネルギ供給への独立宣言

先週のConnectivityWeekはsmart gridの会議は商務省と連携するSGIPの会議のほか多くの平行したセッションがありました。smart gridは上から押し付けられたものではない。smart gridはsmart meterでもない。消費者がエネルギーの供給に本当の意味で関わって、電力システムを本当に21世紀にふさわしいシステムに進化させるのが、smart gridだと元電力・エネルギーの専門研究機関の社長で現在はGalvin Electricity InitiativeのExecutive DirectorであるKurt Yeager氏の発表の後は皆の拍手が鳴り止まず。彼の発表は「エネルギ供給への独立宣言」だという声が他のパネリストからも上がりました。

以下のビデオはこの「エネルギ供給への独立宣言」の元になるスピーチです。4分程度です。なお、この後Yeager氏をインタビューしました。その内容はまた後で。。。。。

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