2009年5月30日土曜日

Smart Gridのご紹介
















写真(上)はSilicon Valley電力がsmart meter用にWiFiのAPをセットしているところ(提供Business Journal) 同じ残されたAP(写真下)はCupertinoではそのまま放置されている。


最近Smart Gridとやかましいですが、Ciscoの参入報道などで大きく盛り上がってます。更に、Stimulusパッケージでもそれに対する予算があり、益々ヒートアップするばかりです。(このブログの後ろにNYのJetroさんが米国のエネルギー状況をメールマガジンで配信を始めるという情報も付けました。)

まずこれがなにかということを説明する簡単な文章がないかと探したところ、エネルギー省が発行している48ページのドキュメントがありました。リンクは原文にあります。ちと長いですが、全部活字でなく適当に絵など入っているので、実質20数ページでしょう。smart gridはなかなか複雑なんで、あまり系統的ではないですが、色々な観点から述べて行きたいと思います。機会があれば、もう少し分かりやすい記事をどこかに投稿しようかとも思ってます。

非常に簡単に言うと、双方向の電力システムというところでしょうか。今まででは、生産社から一方的に消費者に送られていた電力を消費者側の情報も加味できるということでしょうか。更に、新しい電力も簡単に配電網に組み入れられるとか、消費者が発電した電力も配電システムに取り込むことができます。

今までは発電した電力は簡単に貯蔵できないので、直ぐに消費する必要があります。でも、数年もすれば貯蔵できる技術が実現するでしょう。色々な技術がありますが、面白いのは電力を違い形態のエネルギーに変換して、必要に応じてまた電気に戻すというものです。例えば、電気を使って空気を圧縮して、後でその高気圧の空気でタービンを回して発電するとか、水力発電で生じた電力を使って水をくみ上げて、必要な時に下に落としてまた発電するとかです。

更に、smart meterは家庭内や建物やデータセンターの電力消費情報や必要情報を集めて生産社や配電社に送り、最良の発電や配電をするためのメータです。集めたデータを送るためにWiMAXやWiFiのシステムを利用し始めています。Santa Clara市では倒産したWiFiの会社の街灯の上に設置されたWiFiのAP(アクセスポイント)を利用して(写真上)smart meterからのデータを集めて送信する計画です。写真下は同じ会社のCupertinoのAPは放置されたままで、環境に影響がでそうです。昨日などに書きましたが、いまだぱっとしないWiMAXや失敗した地域WiFi構想から残ったインフラをsmart gridに利用しようという動きがあります。ようやく、本当の市場が見つかったというところでしょうか。

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Jetroさんの色々なメールリストは以下から無料で申し込めます。
  http://www.jetro.go.jp/mail/list/

2009年5月29日金曜日

地域WiFiのサービスからsmart grid

地域WiFiのサービスを無料で提供しようという話が過去に一杯ありました。我が町もMetro-Fiが進出して街灯の上にAPを設置しました。やはりビジネスモデルがだめだったので、Metro-Fiだけでなく、あちこちでも崩壊しました。街灯の上のAPはそのまま。Santa Claraでは市営のシリコンバレー電力はこれを利用してsmart meterからのデータを集めて会社との通信に利用しようとしています。その他もWiFiベンダーの幾つかは、smart gridへと移行しています。

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2009年5月28日木曜日

WiMAXとSmart Grid

最近CiscoがSmart Gridへ参入すると発表しました。これとは別にWiMAXの会社のAlvarionがWiMAXをSmart Gridへの応用をテストしています。smart meterで集めたデータをまとめて配送するのに使うとのことです。もともとの使用がぱっとしないなか(Sprintが相変わらず調子悪し)、新たな分野を見つけたというところでしょうか。

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2009年5月27日水曜日

データセンターのアウトソース

データセンターをアウトソースするかどうかの判断は中々難しいですね。色々な要素がありますが、以下が主なものです。
  • コスト
  • セキュリティ
  • サポート
  • 人材
  • 温室ガス排出規制
新たに温室ガス排出規制が入っているのに注目されます。

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2009年5月25日月曜日

私の記事「第10回 気流を制すれば冷却コストは下がる」






いよいよ冷却まで来ました。これには、大手のDigital realty trustの最近したデータセンターの写真を何枚か載せてます。これには英文はありません。日本語のみ。なお、5月25日はアメリカはメモリアルーデーで休みです。よって、英語版のブログはありません。


日本語原文ここ

2009年5月23日土曜日

サーバーを停止するのあったっての質問

色々と電力消費削減の方策を全て行なった場合、次はどうしましょうか。ある意味では、非常に簡単な方策は使用していないサーバーを停止するば、ビジネスに影響がなく、電力を削減できます。これに関しては、2つの問題があります。

  1. 頻繁にサーバーを停止、再稼動するとハードに良くなく、直ぐに潰れてしまう。
  2. ハードが潰れなくても、ソフトなどが正しく作動しなく、再起動できない。
最初の問題は、実際のサーバーの使用期間で、停止、再 稼動しても通常は問題ありません。むしろ、2番目の方が問題です。もちろん、停止するときは正しいプロセスで停止するとします。Linuxならば「shutdown」や「reboot -h」などのコマンドで正しく停止するとします。当然ですが、正しく停止しないとファイル・システムが壊れてしまい、再起動しません。

もちろん、正しいプロセスで停止しても、再起動される保障はありません。まだこの技術や手法はメインストリームとは言えません。保守的な金融業界などに採用されるにはまだかなり時間が掛かるでしょう。

2009年5月22日金曜日

Goolgeへのアクセスを全てNTT経由でやった話

最近Googleへのアクセスが落ちるという話がありました。理由はGoogleのルータ設定の誤りで、Googleへのアクセスの全てが日本のNTTの経由になってしまったということです。このため、NTTの回線がパンクしたようです。この手の話は時々ありますね。ルーターやDNSの設定ミスでオペレーションが落ちることが結構ありますね。昔は人為ミスはあっても、大量にそれを処理する機械がなかったのですが、コンピュータが利用されるようになると、ミスの影響が短時間に広がって大きな影響を持ちます。それで、何年も前にはこっちでは、「本当に運営をめちゃくちゃにするにはコンピューターがいる。」と言われたものですが、最近は「本当に運営をめちゃくちゃにするにはインターネットがいる。」というところでしょうか。

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2009年5月21日木曜日

IT機器から排出された熱い空気

IT機器から排出された熱い空気は通常データセンターの外に放出されて、利用されることはありません。先日カリフォルニア州立大学、バークレー校で小さな集まりで話をしました。(ちなみに、カリフォルニア州立大学には幾つか分校がありますが、それぞれ独立した違った大学と思った方が良いです。)その際、IT機器から排出された熱い空気は通常、外に排気されると言ったんですが(間違いではありませんが)、ある人がそれは正に「もったいない」と言いました。これも再利用できます。例えば:

  • プールを暖めて、温水プールにする。
  • 病院の洗濯物を乾燥する
  • 温室を暖める
  • その他
なんでも再利用できればということでしょう。その上再生可能エネルギーを使用すれば、コストもエネルギー源も保障することができます。

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2009年5月20日水曜日

「制限してトレード」その後

以前は米国では、データセンターへの国や州からの規制はほとんどなく、去年はEPAもそう言ってました。それに関しては以前報告しました。しかし、オバマ政権が誕生してから、動きが変わってきました。「制限してトレード」はCO2の排出制限を設けて、それ以上は排出権を購入するという方向が進んできました。再生可能なエネルギーへの利用率もあげなければなりません。

これをもろに受けるのがデータセンターです。これにより
  • 電力料金が上がる
  • 再生可能なエネルギーへの開発が進む
と予想されます。再生可能なエネルギーには色々ありますが、個人的には地熱発電に興味があります。

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2009年5月19日火曜日

digital realty trust データーセンター訪問記































写真は上から、「2重床設置中」、「IT機器よる熱のシミュレーター」、「屋根の上のAir handler」「エンジニア担当の副社長のAdil Attlassy氏」と













digital realty trustの最新のデータセンターの見学に行ってきました。ホストはエンジニア担当の副社長のAdil Attlassy氏です。一部は日経ITPROにもでますが、それに先立ち。。。。。digital realty trustはwhole sale データセンター屋さんで、他の多くのColo屋さん(Equinix)や大手のユーザー(FacebookやYahoo)などにデータセンターを提供して います。このデータセンターはSanta ClaraのDRTのキャンパスにあって、最新のデータセンターです。ちょうど、建設の最終段階だったので、非常に面白い写真が取れました。

最 近さんざんに言われている2重床を採用しています。ここは所謂air economizerを使って、外気を側壁を通して2重床の下に導いています。 外から空気を取り入れるair handlerの写真もあります。その他面白いのは何も入っていないフローアーでPUEを算定する話です。 写真にあるように「どでかいトースター」で熱 を発して冷却の効率をシミュレーションします。

もっと面白い話は

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2009年5月16日土曜日

VCの焦点が変わった?

NYタイムスの記事ですが、VC(ベンチャー・キャピタリスト)は数年以上前から新エネルギーを開発する会社にシフトして、単なるエネルギー効率の上昇を促すような技術や製品を提供する会社は見向きもされなくなりました。

最近はVCは大きな投資が必要で、資金回収に時間がかかるこの新エネルギー分野はVCから敬遠され始め、エネルギー節減、エネルギー効率向上の会社へのシフトが起こっています。

典型的な新しいものへ期待が高すぎて、もっと堅実なものへと焦点が移動するといくわけです。

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2009年5月15日金曜日

カリフォウrニア大のサンタバーバラ分校でのエネルギー効率化のコンファレンス


カリフォウrニア大のサンタバーバラ分校でのコンファレンスのお知らせですが、ローカルなお話であまり皆さんに関係ないかも知れません。しかし、サンタバーバラ分校は結構この分野で有名です。




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ちなみにカリフォウrニア大のサンタバーバラ分校は例の青色ダイオードの中村修二先生がいらっしゃいます。

2009年5月14日木曜日

ネットワーク機器のエネルギー効率化

サーバーに続き、ストレッジのEnergy Starの仕様の動きがスタートしました。サーバーやストレッジに比較すると消費電力は少ないものの、まだあまり議論されていません。現在ある関連情報は2つ程度です:
  1. 使用されていないポートを停止
  2. WiFiを使用
MAIDのところで述べましたように、使用されていないポートを作動させておくことは、無駄な電力を消費しましから、必要のないポートは自動的に停止します。この機能を持った製品はまだあまりありません。また、ポートに接続が必要なケーブルによるアクセスでない無線アクセスにすれば良いです。50-90%のポートが使用されていないという統計データもあり、#1の手法は実装されるべきでしょう。それに関連して、#2の方式が良いでしょう。しかし、無線はまだ150-180Mbpsまでしかサポートできません。最近10Gは当たり前となり、40Gや100Gまでの話が出てきているなかで、1桁も2桁も3桁も遅いです。

今後注目される分野です。

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2009年5月13日水曜日

データセンターのティアー

データセンターのティアーはUptimeによって最初に1998年に発表され、2008年に改定されました。ここに来て、データセンターの運営者用に、このティアーの変更や設定に意見を言えるグループと設計者のグループを新たに設けることになりました。

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2009年5月12日火曜日

企業買収・合併のデータセンター統合への影響

企業買収・合併が起こると、重なる人員の削減、買収額、製品と統廃合などに目が向き勝ちです。しかし、ITの部門やデータセンターの統合も必要となりま す。同じ業種、例えば金融、の間の合併でもデーターセンターは大きく異なっていることが多いです。データセンター全体としても違うでしょうし、それぞれの 装置やアプリケーションの段階また、ポリシー、SLAや運営方針も異なっているでしょう。そういったものを統合するのですから、時間が掛かります。

買収は起こりませんでしたが、MSがYahooを買収していたら、データセンターはどうなっていたでしょう。以前Yahooのデータセンターに勤めたこと のある友人によれば、YahooはそのデータセンターでFreeBSDおよびカスタマイズしたオープンソースの解を使っています。MSがWindowsを 止めてFreeBSDに乗り換えるということはあり得ないので、急にではなくても長期的には絶対に変更できないものは除いてWindowsへと転換してい くでしょう。実際にWindowsとFreeBSDを比較して、どちらがエネルギー効率が高いかは簡単には述べられません。その上のユーティリティー、 ツール、アプリケーションを包括的に評価する必要があります。

当然ながら、買収はデータセンター統合の理由で起こるのではなく、ビジネスの理由で起こります。実際の統合には時間が掛かります。昨年買収した金融関係の 会社のデータセンターを統合する業務についている、ITマネージャーによれば6ヶ月経った今でも、人員の統合やマシンの統合ということに忙殺されており、 グリーンとかエコとかを考える余裕がないとのことで、データの統合は最終段階だということです。

グリーンだとかエコだとか言っても、まずはビジネスが一番ということは変わりませんね。

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2009年5月10日日曜日

ブックリビュー「The Green and Virtual Data Center」

タイトル
The Green and Virtual Data Center, by Greg Schulz, CRC Press, 2009, ISBN 978-1-4200-8666-9 (英語のみ)

初めに
簡単に言うと
この本は、環境を考慮することと仮想化という2つの大きなコンセプトに基づく次世代データセンターに関するものです。

対象となる読者
広く多種な読者を対象にしています。つまり:
IT リソースの購買、ファシリティ、サーバー・ストレッジ・ネットワーク・データベース・アプリケーションのアナリスト、アドミンやアーキテクトなどです。更には、製造やソルーションプロバイダー、営業、マーケテイング、エンジニアリング、更にはITの技術やサービスに関連するプロモーションや投資家やメディアを含みます。

視点
データセンターはITとファシリティの機器や装置から成り立っています。ファシリティに関してもエネルギー効率を上昇させるための十分な議論がなされています。しかし、この本はあくまでITからの視点で書かれています。

構成
この本は4つのパートから成り立っており、それぞれのパートはまた幾つかの章から成り立っています。目次と第一章はここから無料でダウンロードできます。

構成のまとめは:

  1. ITデンターセンターのエコおよび他の問題。グリーンITとデータセンターでの問題とのギャップや米国での発電や配電についての解説も含む。
  2. 仮想技術次世代データセンターの定義と仕様とそれを構成するコンポーネントと測定と指標
  3. 仮想化されてエコなデータセンターを実現する技術や手法。ファシリティの手法やサーバー、ストレッジやネットワーク機器の詳細を含む。
  4. いかにに全てをまとめるか。

リビュー
幾つかのキーワードが本の中で度々繰り返されています。それは、PCFE (電力、冷却、フローアー・スペースと環境問題), EHS (環境、健康と安全問題), IRM (インフラ・リソースの管理問題)と仮想化です。これは偶然そうなった分けではなくこれらのキーワードで筆者は自分のメッセージを伝えているからです。

大抵のデータセンターの運用者はPCFE の問題に直面しています。電力、冷却とスペースが不足していることは誰でも知っています。でも殆どの運営者はPCFEの問題とグリーンITとグリーン・データセンターとの関係を知りません。パート1では筆者はこの問題を指摘し、そのギャップを埋めITの視点からエコとは何かについて議論しています。更に本当は同レベルくらい重要だが大抵は無視されている EHSについても述べています。

次のキーワードであるIRMは大切なコンセプトです。データセンターには異なった種類の要素が多量にあるからです。効率の良いIRM は仮想化と共に重要です。IRMはデータセンターの全ての要素を他の要素と切れ目なく動作させることで、エネルギー効率の上昇を図り、エネルギーコストと温室ガスを削減できます。筆者はIRMの必然性を的確に述べています。

仮想化は一番重要なキーワードです。仮想化すれば、様々な異種類の実際に存在する物理的リソースを1つの論理的なリソースに抽象化できるからです。抽象化されたリソースを必要に応じて使用でき、エネルギー効率を高めることができます。現在までの仮想化はサーバーのみに集中して書かれてきました。現在のM&Aの傾向が示すように実際の競争は仮想化データセンターで起こっています。そして仮想化データセンターの先にあるのはcloud computingです。著者はストレッジの分野の専門家でデータの重要性を強調しており、ストレッジの仮想化や技術に関しても詳細に述べています。これは現在の市場傾向に適していますが、今データとストレッジ技術に焦点があたり始めているからです。最終的な方向はcloud computingでそれには仮想化されたデータセンターです。この本はそれについて詳細に述べています。

改善の余地
この本が対象にしている読者の層はあまりにも広いので、部分によっては技術的過ぎるかも知れません。技術的な背景によっては読者に応じてある章に焦点をあてて他の章は飛ばすことも必要でしょう。どのレベルの読者がどの章を読むべきかのガイドラインがあれば良いと思います。この本は大学での授業のテキストとして解説されると非常に効果的だと思います。

多くのトピックがカバーされています。私は多くのIT技術や手法には熟知していますが、読み終わるのにしばらく時間が掛かりました。他方、非常に技術的な方には、基本的な情報は煩わしいかも知れません。これの対応としては、3つの技術レベル(初級、中級、上級)に分けて3つの版の本を作るのが良いと思います。

新しい版での新たな題目:
本は書かれた時期の情報しか含めない。短い版のほかに新しい分野も含んで欲しいです:

  • データセンターの様々な要素を整理するフレームワーク
  • 再生可能エネルギーや温室ガス排出などのエネルギー問題
  • 色々なレベルでのITとファシリティとの関係
  • IT とテレコムのデータセンター
  • 更なる cloud computingの議論

結論
全体的にこの本は良く構成されていて、次世代のデータセンターを理解するための必要な技術や手法が詳細に記載されています。ある部分はITの技術背景がないと理解が苦しいかもしれません。しかし、この本を読めば現在のデータセンターが直面している問題と解法を理解でき、次世代のデータセンターに取って環境を保全するために何が必要とされるかが分かります。

多くの項目に付いて書かれているので、幾つかの短い版があればなお良いと思います。更に、新たな再起注目を浴びている分野についてもカバーして頂きたいです。

購入
ここから購入できます。

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2009年5月9日土曜日

book reviewの予告


明日にでも上げますが、日本語版が遅れてます。それで今は本の写真だけを上げておきます。

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2009年5月8日金曜日

データセンターの評価

EPAのEnergy Starのサーバー版がもうま近に発表され、次にストレッジに移行すると述べましたが、今度はデータセンターそのものの評価も進んでいます。最近のEPAの発表では1から100までの段階で性能を評価するようです。そのため、データセンターからのデータの提供を求めていましたが、最初はあまり集まらなくて、EPAが再度リクエストを出したといういきさつがあります。EPA Energy Starが発表している現在までのデータを提供したデータセンターは:
  • 365 Main Inc.
  • 7x24 Exchange
  • ADP Inc.
  • AFCOM Northern California Chapter
  • AOL
  • AT&T
  • Computershare
  • Data Center Operations Council (Corporate Executive Board)
  • EMC2
  • Enterprise Rent-A-Car
  • Fidelity Investments
  • Hill Environmental Operations
  • Hosting.com
  • JCPenney Company, Inc.
  • Jones Lang LaSalle
  • King County, Washington
  • Lowe's Companies, Inc.
  • Microsoft
  • Mobile Satellite Ventures
  • New York Life Insurance Company
  • Principal Financial Group
  • Rackspace
  • Raritan Inc.
  • Rothstein Kass
  • ServerVault Corp.
  • The Boeing Company
  • The Green Grid
  • The Uptime Institute and Site Uptime Network
  • United Parcel Service
  • UnitedLayer, LLC
  • US Bureau of Reclamation
  • VISI
また、なにをベースに性能を測るかという問題がありました。最近EPAはPUEをベースにすることにしました。PUEに関しては色々な議論がありますが、現在では最良(最大公約数)でしょう。今後は「有益な結果」に焦点があたっています。しかしながら、これは中々困難な問題でしばらくはPUEのままでしょう。

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2009年5月7日木曜日

ストレッジのEnergy Star仕様


4月23日EPAのAndrew Fanara氏はオープンレターでストレッジのEnergy Star仕様開発開始を宣言しました。サーバー用のEnergy Starは早ければ来週にも最終版が発表されます。それぞれのIT機器を仮想化するだけではもうもう間に合いません。データセンター全部を仮想化する必要があります。良く考えると一番大切なのはデータです。それで、最近ストレッジに焦点があたり始めています。最近読んだ本でこの仮想化されたデータセンターでの技術や手法を書いてあります。

The Green and Virtual Data Center by Greg Schultz, ISBN 978-1-4200-8666-9, CRC Press, 2009





この本のリビューを今書いています。ブログでも発表します。仮想化されたデータセンターはCloud computingへと続きます。


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2009年5月6日水曜日

Cisco、IBMそしてHP,ついでにOracle

IBMのSun買収失敗、OracleによるSunの買収、Ciscoのbladeサーバー市場参入その後のIBMとBrocadeの関係強化これをどう見るかですが、私はこれら一連の動きはCloud computingへの覇権争いだと見るのが正しいと思います。特にIBMの動きを見ると、以前自分の半分くらいの大きさのHPが大きさも殆ど遜色がなくなり、データセンターのヴィジョン、技術も運営も同じようなものでIBMがHPを目の上のたんこぶと思っても不思議でないでしょう。ちなみにHPのデータセンター関係の製品やサービスは:
  • Adaptive Infrastructure
  • Proliant サーバー
  • ProCurve ネットワーク
  • ストレッジ
  • データセンター自動化ツール(Opswareの買収で。)
  • サービス(EDSと EYPの買収で。)
IBMはDynamic Infrastructureという似通ったビジョンを持っています。しかし、OracleとDELLの動きはまだ見えて来ません。特に、サーバー業界の第三位のDELLはまだ動きません。遠くない将来になんらかの動きがあると思います。


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2009年5月4日月曜日

MAID

MAIDは(massive array of idle disks)必要のないドライブを停止するものですが、実際の使用はDeDuplicationなどの技術と比較するとまだ浸透していません。データセンターでの電力消費はサーバーが一番大きいため、現在に至るまで大部分の議論はサーバーに集中してきました。EPAのEnergy Starプログラムでもサーバー用のものだけを議論してきました。ようやく、5月中に完成するようです。これが一段落すれば、ストレッジへと焦点が動きます。

ここの機器の仮想化から仮想化データセンターへの動きが深まるなか、ストレッジとそれとサーバーを繋ぐネットワークの重みが増加しています。日本語ではありませんが最近

The Green and Virtual Data Center

The Green and Virtual Data Center、Greg Schulz著

を読みました。エコで仮想化されたデータセンターについて述べてます。また、ストレッジに関しても詳しい記述があります。

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2009年5月2日土曜日

40/100GbitのEthernet

いよいよ来ました。40Gは今年後半、100Gは来年ということです。これで、fiber channelとNAS(Ethernet)との統合が始まりますね。どう見ても、最終的にEthernetで統一されるでしょう。もっとも、latencyが問題になるようですが。

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2009年5月1日金曜日

Cloud computingとドリンク




















昨日のcloud computingの集まりで、ただピッツアがあったのは言いましたが、ただドリンクもありました。

手にしているのは、そのただドリンクです。GoGrid社はCloudのサービスを提供する会社です。なお、私はこの会社とはなんの関係もありません。これはいわゆるエネルギードリンクで、日本でいうところの、ユンケルやウコンのようなもの、古くはオロナミンCとかでしょうか。ドリンクはともかく、この会社の宣伝のやり方が面白かったので、全く関係のないポストを。なお、写真に撮りにくいので、シルバーでメッセージを書くのは止めましょう。ちなみに、メッセージは「Control in the Cloud」 「Buy and Control Load Balanced, Hosted Cloud Services in Minutes」 そしてコンタクトの情報です。

ちなみに最近だれているので、しゃきりとしようとこれを飲んで見ましたが全くなんの影響もなし、仕方がないので早い目に帰りました。

cloud computingの集まり















Krishna Subramanian, senior director of corporate development at Sun















左からDiego Marino of Abiquo, Alex Polvi of Cloudkick, and Joe Cooper of Virtualmin.















左からJim Smith of Mohr-Davidow, Matt Holleran of Emergence Capital, and Ping Li of Accel

いまだにcloud computingと言えば、人が集まります。最近のSDForumの集まりだと、人気のセッションは金を取るのですが、これはメンバー(筆者)はただ。その上ただ飯付き。スポンサーがないセッションはピッツアを食べたら、1ドルかなんか出すんですが、それもただ。 ただとcloud computingで会場は熱気と人ごみで大変です。

3つのセッションがあり:
  • チュートリアル(短い) SunのKrishna Subramanianによる。
  • スタートアップ3社のパネル
  • VC3社のパネル
チュートリアルでは大して新しいことは聞けませんでしたが、ちと新しいかなあと思うことは:
  • 仮想化、伸縮、ネットワークへのアクセスがCloudの定義
  • プレーヤーの種類はSaaS、PaaS、IaaSの他、enabler(技術やサービス)の4つ
  • 買収は市場に早く参入するための専門知識の吸収
まじめな発表だったので、たいした笑いは誘はなかったですが、Oracleに話が及んだとき、「私の新しい会社」との発言で、大笑いでした。

スタートアップは:

全てオープンソースを展開して、インフラやインフラ上でのサーバーやアプリの管理。皆さんお若いです。大して新しい情報はなかったが、セキュリティ絡みで、ユーザーは殆どWeb 2.0関係でセキュリティを要求される金融や医療関係のカスタマーはゼロ。

VCのパネルは
  • Jim Smith, partner at Mohr-Davidow
  • Matt Holleran, partner at Emergence Capital
  • Ping Li, general partner at Accel Partners
Mohr-DavidowとAccelは有名なVCです。ここも、それ程新しい情報はありませんでしたが、面白いと思ったことは:
  • どうなるかは分からないがパラダイムが大きく変わるときは、ビッグビジネスチャンス(新たなMSやGoogleが生まれる可能性も)
  • 野球で言えば、SaaSは既に4-5回で展開はある程度見えてきているが、Cloudはまだ一回の表で展開は分からない。
  • IDCやGartnerが市場サイズを強調しているが、誰にも本当のことは分からない。むしろ、自分で定義できる市場を絞り込み、その市場で#1になれる企業に投資する。

原文ここ