2009年12月18日金曜日

グリーンITから見たデータセンター


グリーンITを定義するのは非常に難しいです。まず2つに分けられます。1つはITそのものをグリーンにすることと、2つ目はITを使用して他のものをグリーンにすることです。2目はどうも範囲を決めることが難しいしので1つ目のものだけをここで考えます。また、オフィースでのグリーンITと言えば、PCを使用していない時は眠らせるとか、電源の交流・直流変換率、e-wasteなどの話だけであまり進歩がありません。それd、現在green ITといえば、グリーン・データセンターとなっているわけです。

現在問題になって来るのは、温室効果ガスの排出規制です。米国以外では、データセンターへの温室効果ガスの排出規制が現実見を帯びてきました。Digital Realty Trustはデータセンターへの規制に関してあちこちで、声を上げています。下院による「温室効果ガスの排出規制とトレード」案の通過、大統領による連邦政府関連の建物に関して温室効果ガス排出の計画書を提出することを命じました。さらに、米国の環境庁はCO2が有害物質だと宣言しました。

他の2つの傾向としては、
  • アウトソースするデータセンター
  • 新しい市場の台頭
です。

資金繰りが苦しいエンタープライズは、自前のデータセンターを新たに建設する資金がなく、直ぐに利用できるアウトソース・データセンターは魅力的で、その需要はうなぎのぼりです。クラウドも実は、実際にはアウトソースされたデータセンターで、privateクラウドを実装できる。同じデータセンターにクラウドの設置があれば、リソースが足らなくなったら、そのクラウドへアクセスできる。非常に複雑になってきたクラウド市場で、クラウドの定義や実装を理解することは段々困難になってきている。

2つ目の傾向としては、温室効果ガスの規制から、電力消費を計測する会社が大発展するでしょう。今数個ある会社は廃統合されるでしょう。多くは合併・吸収でなくなると思います。

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2009年12月17日木曜日

クラウドとManaged serviceのパネル


Tier1の最近のコンファレンスからですが、「クラウドとManaged serviceのパネル」に関して報告します。

まず、抽象化のレベルとして、実際の箱物のデータセンターを抽象化すると、バーチャル・データセンターとなり、それを更に抽象化すればクラウドになります。クラウドはなにも1つのデータセンターで実現される必要はありません。その時の電力事情(地域毎、コスト、需要・供給)なんかを加味して、1つまたは複数のデータセンターで実現できます。

現在まで、エンタープライズはクラウドを見守ってきましたが、最近になってホストされたprivateクラウドが現れてきました。クラウドは今まで仮想化と一体で語られてきましたが、粒度を気にしないのなら、必ずしも仮想化を使用しなくても、伸縮性は確保できます。

サクラメントのRaigingWireとデンバーのViaWestという2つのデータセンターは同じデータセンター内で、コローケーションとクラウドサービスを提供しています。ケージでのコンピューティング力が不足した場合、クラウドを頼ることができます。ViaWestの場合は仮想化を利用して集合住宅形式でバーチャルマシンを共有するサーバー上で実行します。RagingWireは仮想化を使用せず、IT機器をプールから必要に応じてアサインします。この場合、サーバー等は独占します。この方がセキュリティ的には強いでしょう。確かに、マシン丸ごとの移動ですから、粒度は仮想化しているよりも粗くなります。

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2009年12月16日水曜日

サンタクララ市内のクリスマス飾りつけ



またこれで、誤魔化している?クリックで拡大。

以下の部分と写真を追加
同じ家ですが、昼間の様子。やはりこれは夜見るのが良い?

エンタープライズのデータセンターに対する要求

最近のデータセンターのコンファレンスのパネルの1つに参加して来ました。データセンターをアウトソースしているエンタープライズはわずか5%程度だそうです。たった5%と諦めか、市場拡大のチャンスが大きいと見るか。それで、この前のコンファレンスで、エンタープライズを説得できるだけのデータセンターの要素は何かについて書いています。

議論されたことをランダムに箇条書きで。
  • 設計も大切だが、いかに運用するかが一番大切
  • それに関連して、保守やその記録やオーディットは大切
  • それぞれの、プロセスの定義やそれに応じて仕事をするように訓練すること
  • ありとあらゆるものの常時のモニターの必要性
  • 問題が起きて、データセンターが停止することは、絶対にないとはいえない。しかし、問題が起きた時にそれぞ隠さず、オープンに処理すればカスタマーは見捨てない。問題が起きたことよりもそれをどう扱ったかが重要。
最近それぞれのデータセンターの冗長性を最小に留めろ(つまり、Tier IIIやIVを廃止して、全部Tier IIにしろ)という議論があるが、このパネルの議論を聞いていると、口では簡単に言えるが実際としてはどうなんだろうかと思う。まだ、Tierの話はこれからだ。

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2009年12月15日火曜日

Tier1でのQuality Techの発表















Quality Techは株式を上場していないデータセンター運営社の中では一番大きいと言われています。以前訪問して、データセンターも見学しましたが、書く機会がありませんでした。

社長のMark Waddington氏が3つのビジネスに関して発表しました。なかなか、興味のある情報です。

エンタープライズ・ビジネス
  • 面積465-2323平米程度
  • 0.5-3MW
  • 使用電力を別途チャージ
  • 5-10年のコントラクト
  • 6-18ヶ月を掛けて実装までに計画
  • 本社は160km以上離れている(自動化を望む)
  • 変更のコントロールや文書化を望む
コローケーション・ビジネス
  • キャビネットやケージ
  • 面積9.3-93平米
  • 2-3年の契約
  • 実装までに1-6ヶ月の計画
  • managed servicesを同時に利用
  • 本社は160km以内
  • 契約に流動性を求める
Managed services
  • ネットワークサービス(コローケーションのカスタマは殆ど100%利用)
  • モニター
  • ネットワーク管理
  • クラウドコンピューティングに興味
  • データサービス(ストレッジ、アーカイブ)
これは、Quality Techの場合だが、ここから多くを学べる。データセンター運営社はクラウドを取り込み新しいビジネスとする動きを感じる。

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最近のコローケーションやホールセールのデータセンター市場


巷は不景気です。しかし、コローケーションやホールセールのデータセンター市場は元気です。簡単にいうと、データセンター建設には経費と時間が掛かります。不景気なため、データセンター建設の資金繰りが難しいです。このため、コローケーションやホールセールのデータセンター市場が元気です。

最近のTier1社のコンファレンスでの興味深い情報です。


  • quater毎の成長は4-5%で、年に直すと22%
  • 電力密度は思ったほど伸びなかった。ラックあたり2.4kwだったのが、20kwになると言われたがそうはならなかった。
  • データセンターの電力消費が大きいので、悪者扱いをされることが多い。しかし、一般的に大きいデータセンターの方が効率が良い。だが、こういうことはあまり報道されない。
  • 186-465平米以下のデータセンターの場合、アウトソースするほうがよい。
  • コンテナ型は広がらず
  • 仮想化やクラウドでデータセンターがなくなるという嘘の情報。仮想化だけでは、サーバーの数を減らせない。まだ浸透していないことと、全てのサーバーが仮想化できるわけではない。クラウドを実装するデータセンターが必要。
写真はTier 1のResearch Director兼副社長のDan Golding氏

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誰が一番サステイナブルか?


以前Newsweekが米国の一番グリーンな会社を特集しました。500社のうち大体1割がITの会社でした。そのうちしかし、本当にサステイナビリティ報告書を発行しているのはそのうちの半分程度です。最近この分野の専門家に聞きました。彼の意見によるとハードの会社はハードである製品を製造する際に色々と環境に及ぼす影響を考えたり、周辺住民やメディアからの圧力を感じるので、自然とサステイナビリティに注意が向くようです。

これに反して、ソフトの会社は元々、論理的で物理的に存在しないものを製造しているので、あまり環境に影響を与えているとう感覚がないので、サステイナビリティに関して反応が鈍いだとか。

ソフトの分野で非常に成功しているソフトの会社の親会社はハードを主に製造しています。親会社はこの500社に数えられるだけでなく、素晴らしいサステイナビリティ報告書を発行しています。子会社の方は上層部はあまり興味がないようです。これは、子会社の人と話を聞いて調べた情報ですので、信憑性は高いです。

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OSIsoft訪問
















最近米国でも、温室効果ガス排出に対する興味が高まっています。そのため、私の見るところ電力消費やその他のリソースを計測する会社はこの波に乗るのではないかと思います。最近OSIsoftという会社に行ってきました。プロセス・コントロールを主体に30年前に設立され現在も創始者がCEOのままです。

前に訪問したArch Roch社は可能な限り、IPを推奨していましたが、ビル管理システムの分野では自前の計測機器や方法で囲い込むため標準がありません。それで、OSIsoftはそれに対応するため425以上のプロトコルやデータ形式をサポートしていましす。戦略的には、ソフトの計測層を開発してアプリケーションやその上の層はカスタマーやパートナーに任せるという戦略を取ってます。

プラットフォームはMSのWindowsです。写真は上から、
VP Sales, EMEA (Europe, Middle East and Africa)のMartin Otterson氏とその下の2人はoperations DirectorのMike Gallagher Prajesh Bhattacharya氏。

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2009年12月11日金曜日

最近さぼってます。

寒くてサボってます。明日ちゃんとしますので、ご勘弁を。
他のブログで今日のところは。。。。ここ。 以下はbartの電車がSan Leandroの駅に入るとこです。
bartの情報はここその後は有楽町の駅の南を新橋に向かう電車







2009年12月8日火曜日

シリコンバレーの雪



いやああ。。。寒い。昨日の晩からの雨は回りの山では雪になったようです。平地でも東や北では雪だそうで。。。。。

上の写真は未だに開発が再開されないDupont Fabros社のデーターセンター予定地から見た。東の雪を被った山。

2009年12月4日金曜日

クラウドの専門家、Tim Crawford氏


Tim Crawford氏はData Center Pulseという業界団体の他の団体との交渉に当たるポジションについています。以前Dean Nelson氏と話をした際に紹介されました。 以後色々と話をしてきました。最近会ってクラウドの現状について話す機会がありましたので、その要約をここに書きます。
  • クラウド提供会社の数:クラウドを提供するのに、下から上まで全部所有して実装する必要はなく、遅延やdisaster recoveryを考えると数箇所にDCを建設して運用するのが肝要です。
  • Virtual machine(VM)のポータビリティ: 
  • ティアIIIとIVを削除: 現在のDCはそれぞれに冗長性を持たせてありますが、VMのポータビリティも含めて、複数のDC間で冗長性を持たせます。これで、DCのティアIIIとIVは必要なくなります。
  • クラウドへのアクセス:日本のブロードバンドの状況は米国に比較して、格段上です。クラウドのインフラは米国が上です。中々うまく行かないものです。
  • クラウドの現状:ほとんどどのクラウドのコンファレンスでも、何時までもクラウドの定義を議論していますが、結論がでません。クラウドの理解するのは、実際にクラウドを扱っている人の話を聞かないとだめなようです。
  • クラウドのビジョン: クラウドが大切なのは、それがどういう影響を企業の内部情況に影響を考慮して、ワークフローやビジネス・プロセスを変更することが肝要。

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2009年12月3日木曜日

IBMのクラウドのコマーシャル

日本でこのコマーシャルを見て、びっくりしました。 まだご存知ないかたはコマーシャルはここから見れます。コマーシャルのテキストはここにありますが、それを取り出すと:
  • 女性:クラウド・コンピューティングって何ですか?
  • IBM(男):クラウドとは、ビジネスに革新と新たな可能性をもたらす、
  • IBM(女):ITサービスの新しい利用形態です。
  • 子供:どういうこと?
  • IBM(女):クラウドなら、
  • 賢者:eメールも、
  • ソフト開発者(男):ソフトウエアの開発も
  • ビジネスウーマン:企業間連携も、
  • IBM(女):できるんです。
  • 赤いイスの女性:クラウドが、
  • IBM(女):世界中で始まっています。
  • 賢者: 安全で、
  • 赤いイスの女性:オープンで、
  • ソフト開発者(男):柔軟な、
  • IBM(女):クラウドを。
  • IBM(男):IBMが、実現します。
  • タイトル&NA:地球を、より賢く、よりスマートに。
IBMのイメージを上げるコマーシャルなんでしょうが、山の手線の電車でこれを見るとなんとも変な感じです。

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2009年12月2日水曜日

クラウドへのアクセス







簡単に言うと、米国はクラウドが進んでいるけれど、クラウドへのアクセスが悪いです。企業を除けば、おそまつな状況です。先日日本へ行った時、親戚の家でPCの反応が遅いというので、スピードチェックをしたら、なんと1.15Mbps。。。。。元々の接続が1.5Mbpsで月3000円程度。サポートに連絡して聞くと、40Mbpsにすると月に4300円とか。早速、アップグレードしました。上の表(クリックで拡大)はNTT東のDSLの値段表です。

アメリカの状況は本当に悪いです。家は3Mbpsで月$39.99(4000円弱)でオフィースは1.5Mbpsで月$29.99(3000円弱)です。

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2009年12月1日火曜日

データセンター建設場所の要点

























データセンター建設場所の要点は1と2は電力供給とネットワークへのアクセスです。あるブログでは、2つの意見を紹介しています。一方はグリーン電力を提供できるところに建設する。もう一方はそれは現時点では、あまり可能性が高くないので、ビジネスに近いところとしています。

再生可能エネルギー供給可能な場所は大概、田舎でそこに建設するのであれば、新たにファイバー回線を設置する必要があります。幾らエコとか地球にやさしいとか言っても、ビジネス的に意味のないことは実現不可能でしょう。

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2009年11月25日水曜日

今週は不規則運転です。


Thanksgivingと日本から帰って来たのが重なり、今週は不規則なペースになります。データセンターの話の代わりに他で書いているブログへのポインターを。

これさえ知っていれば、絶対にベンチャーで失敗しない(かな?)

2009年11月24日火曜日

データセンターでの計測について、更なる考察

他の専門家同様私もデータセンターでの計測をすべきだと言ってきました。

先進的なデータセンターは計測を開始しています。無線のセンサーを設置して温度、湿度、気圧、電力消費を計測します。最近のSVLGのコンファレンスでも幾つかの実証実験が示されました。PGEでは計測が即電力消費の削減に繋がる証拠をしめせればリベートプログラムを計測にも拡張する用意があるようです。

色々と問題はあるようで、EPAのデータセンター用Energy StarはUPSで電力消費を計測するで良いとなっています。また、数社ある計測ベンダー間の製品の違いがもう一つ良く分りません。いっそうのことChill-OFF(冷却ベンダーを集めて、同じ条件で冷却能力を検査して、結果をそのまま発表)のようなことを計測でもやれば良いのかも知れません。

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2009年11月21日土曜日

さようなら、Mark Bramfitt氏


Mark Bramfitt氏はPGE (Pacific Gas and Electricity)のデータセンターエネルギー効率化のスターでした。年末にPGEを離れて独立します。彼はデータセンターのエネルギー効率化にはかけがえない人でした。色々な統計データを電力会社の立場から提供してくれました。

前に書けなかったデータをここでカバーすると

  • PGEは現在までにリベートに $7M を支払った。7億円程度.
  • PGEの努力でエネルギー消費は 7 MW削減 (1 MW 約750世帯で消費される電力)。 全部で5000世帯以上分。
  • 2010年から2012年までにリベートは$50M(約50億円)を計上している。
  • カリフォルニア州ではデータセンター運営社がクライアントのケージにメーターを設置して、使用に応じた分の電力を請求すると、これはリセールと見なされて、州法違反となる。
  • エネルギー効率をVARやSI経由では売れないことが判明。彼らからみるとグリーンITは商売の邪魔。
  • グリーンITは大企業に比較して中小企業は動きが鈍い。
  • PGEは現在thin clientでリベートのプログラムを検討中。
  • 電力消費を測ることでのリベートは計測とエネルギー効率の因果関係をはっきいさせることが出来ると実装できる。
更なる詳細は原文を。

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2009年11月20日金曜日

日本のスマートグリッドはマンションからか

日米で同じ言葉が必ずしも、全く同じ意味や概念にならないことがあります。もちろん、題名にあるマンションという言葉は嫌いですが、ここまで一般に広がった言葉を無視は出来ません。その他、「野球」と「ベースボール」は違うものだと良く言われます。この違いを1992年の「Mr. Baseball」という映画がコミカルに描いている。まだ見ていない方はご鑑賞されることを薦めます。

アメリカのスマートグリッドは主にインフラを改善して年間無駄にしている送電を改善することが主です。日本は第二次世界大戦の敗北で焦土となり、インフラが再構築されて、米国よりも電力事情が良いです。これは一部には国土が狭いことや政府からの規制などにもよります。それで、以前にも書きましたが、日本のスマートグリッドは各家庭の屋根に取り付けたソーラーパネルからの太陽光発電と電気自動車に限られていると言ってもあまり間違いとは言えないでしょう。

今回の日本訪問で中央電力の中村社長とお会いしました。写真ー上。中央電力は電気を消費者の元に取り返して、電力へのアクセスをもっとオープンにしようとする会社です。. http://denryoku.co.jp/ 日本の場合、電力会社がかなりのところを握っているため中央電力は電力会社やビルの管理者があまりコントロールをしない場所から切り込んでいます。それは集合住宅であるマンションの電気管理と電気メータ検針と請求書の発行です。電気管理は漏電や空調の最適化などを含みます。現在集合住宅では、電力会社がそれぞれの家庭に設置された電気メータを月に一度検針に行きます。一軒・一軒回るのは結構大変です。中央電力はこの検針を代行します。電力会社はその集合住宅の大本のメーターを見るだけですみます。 マンションの管理会社やマンションの組合は電気のこういった部分には介入せず、むしろこういったサービスを有りがたがるようです。

米国で現在進行中のスマートメータは日本ではまだ実験的に行われているだけです。日本の電力事情は非常に良く、米国のような電力不足はありません。そのため、PG&Eが行っているような節電に対してのリベートプログラムなどは存在しません。そもそも、そういった概念がないようです。電気は公共料金の一部として大いに規制はされていますが、それぞれの地域では独占企業として電気を端から端までコントロールしています。中央電力はこの支配を破るスペースからこの支配を打破して行きたいようです。中村社長は当初米国は進んでいるので、むしろ中国に市場を求めて市場調査しましたが、国のコントロールが強すぎて参入する機会を求めることができませんでした。米国の状況を説明して現在日本の政府の一部と日立などが協力して実験的にスマートグリッドを展開しているニューメキシコ州のプロジェクトに参加することをお勧めしておきました。このブログも今後日米双方のスマートグリッドの進捗をレポートしていきます。

2009年11月19日木曜日

データセンターストラテジックスでの私の発表


データセンターに関する情報は多岐に渡り、数多くありますので、なんらかの仕分けが必要です。これには第一層: 仕様や要求にあたるもの。第二層:設計や運営に関するもの、最後に第三層:それぞれの装置や技術などです。

時間の関係で、
第一層の
発表は、規制、認定とメトリックに関してのみ述べました。温室効果ガス規制はヨーロッパや日本が米国より進んでいます。米国の規制とトレード法は今年は廃案になるようです。しかし、議会の承認なしに施行できる(連邦政府の組織に限る)法律をオバマ大統領は宣言して、2020年までにどの程度、削減できるのかを報告させることにしました。

認定に関しては、ティアー、LEEDとEnergy Starです。ティアーは日本版が作成されるなど興味のあるところですが、米国ではティアー3と4は意味がないと言う議論が起こっています。それぞれのデータセンターの冗長性はやめて、冗長性はデータセンター間で処理しようというものです。データセンター用のLEED(エネルギー効率の高い建物)は2011年を予定しています。データセンター用のEnergy Starは2010年に設定されるようです。

第二層に関しては、cloud computing、データセンターでの温度を上げることや外気冷却について述べました。

第三層に関しては、エネルギー効率の高いサーバー、ITとビル管理システムとの連携や動的に電力を管理する方法に関して述べました。

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2009年11月18日水曜日

誰がデーターセンターを運営すべきか

誰がデーターセンターを運営すべきかという質問がデータセンターのコンファレンスのパネルで議論されました。これに関しては色々な議論が米国でもあります。もともとデータセンターの存在理由はIT機器を格納してコンピューティングを提供するものですから、データセンターを運用する場合ファシリティのことしか分らない人がトップに立つわけには行かないでしょう。そうは言ってもファシリティ側を全く理解できない場合も問題です。それで、良く言われるのはCIOにファシリティ側の責任を持たせるのが最適ではないかと。こうすれば、CIOはITの機器のみに気を取られのではなく、ファシリティ側の要件にも気を遣う必要が出てくるので、最良のデータセンター管理ができるのではないかと言われています。

このパネルでも同様の話がありましたが、果たしてこれを推奨している人々の実際のデータセンターでは必ずしもこうはなっていません。組織を変えてIT側とファシリティ側を統合するというのは考えているよりはかなりの政治的や問題もあり、トップからの強いリーダーシップが必要です。

結論としては日本のデーターセンターでの問題は米国のものと同じだということです。

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2009年11月17日火曜日

データセンター ストラテジックス 東京コンファレンスーその2
















日立の澤本様

日本の方はアメリカが全てに渡って日本より進んでいるという感じをお持ちの様ですが、必ずしもそうではありません。日立さんのプリゼンを聞いていると米国での最新の技術や手法に比較して全く遜色がありません。日立さんの強みはITとファシリティ側どちらも製品を持っていることでしょう。

シェアー#1のJP1を利用してITとファシリティ側を一括管理。それとモジュール形式でITと冷却を必要に応じて展開しています。ラック当たりの電力消費が5kWを超えてくると、2重床による冷却は不可能となり、このような方策がないと効率よく冷却できません。

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2009年11月15日日曜日

明治神宮のポプラー並木


まだ少し早いかと。見ごろは下旬ですかね。。。。。。


2009年11月14日土曜日

データセンター ストラテジックス 東京コンファレンスーその1











Spencer Denyer氏(写真2目)の開会宣言の後、日本の責任者のKevin Walker氏〔3番目の写真)の挨拶がありました。Walker氏の日本語は素晴らしい。PSHoldingsが日本市場を重視していることの表れでしょう。

今度は主催者のPSHoldingsのCEOの
Ron Varma氏と話す機会がありました。写真4番目。右の人です。

朝はどちらかというとチュートリアル的なものと組織の紹介でした。最初は独立行政法人の産業総合研究所の関口様〔写真5番目)によるキーノートで、内容はエコ度を測るメトリックの話と最近の動向としてのCloud computingでした。

続いて、The Green Gridの日本支部の坂内様(写真6番目)によるGreen Gridの活動の紹介でした。PUEの現在の状況や無料のツールの話でした。

最後は日本データセンター協会の福田様(最後の写真)による協会の紹介でした。日本の電力状況を考慮したティアーの話やIPv4からIPv6への移行の必要性等とお話になりました。

続く。。。。

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2009年11月13日金曜日

写真だけですが。。。。。




コンファレンスの情報です。詳細は後で。。。。。

2009年11月12日木曜日

今日のデータセンターのコンファレンスでのお話

今日のデータセンターのコンファレンスでのお話は、米国のトレンドですが、日本の方がご興味を持つものを中心に話をします:
  • 規制(温室効果ガス規制など)
  • テイァー(最近個々のデータセンターで冗長性を持たせずに、複数のデータセンターで冗長性を)
  • 外気による冷却
  • cloud computingとその影響(千載一遇のチャンス)
その他です。

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2009年11月11日水曜日

Arch Rock社訪問記



Arch Rock社訪問記はかなり内容をまとめて、短くします。東京に来ると忙しいというか。。。。

Arch Rock社はSynapsense, Sentilla, OSISoft, Synicastと同じ分野の計測会社です。SynapsenseとArch Rockはセンサーを持ち自分で集めたデータを整理して表示します。簡単にこの2つを比べるとSArch RockはIPを主に使います。Sentillaも一部センサーで集めますが、OSISoftと同様既に集められてデータを集積して整理します。

しかし、これだけの情報では一体どの会社が頭1つ抜けてくるのか分りません。EPAのデータセンター用Energy StarではまだUPSで電力消費量を測ることになりそうです。これが示すのはまだこの市場が育っていないことを示しています。しかし、かなりの数があり今後この市場が成長して来るというのは容易に予想がつきます。

写真は上からCEOのRoland Acra氏とデータセンターコンサルタントのTom Canning氏

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東京で講演します。


今東京におります。明日(12日)にDCS データセンターで米国データセンターの傾向について述べます。傾向と言っても数多くありますので、時間が限られているので全部をカバーできません。データセンターコンファレンスのリンクはここです。


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私のサステイナビリティとデータセンターの記事


私のサステイナビリティとデータセンターの記事が載りました。英文ですが、簡単にデータセンターでの電力消費の問題を解説して、これは電力不足や単なる経費節減ではなく、企業全体のサステイナビリティとしの一部として取り上げられべきだと述べています。英国や日本(東京)での温室効果ガス排出コントロールの動きはデータセンターへの規制がそこまで迫っていることを暗示しています。

記事へのリンク

今週のデータセンターのコンファレンス

今週はデータセンターのコンファレンスの発表で東京におります。今回は米国データセンターの傾向について話をします。今年後半だけでも以下に参加してますので、
  • Digital Realty Trust Cooling Seminar in San Francisco
  • DatacenterDynamics in San Francisco
  • Next Generation Data Center (NGDC) in San Francisco
  • Data Center World in Orlando
  • 2009 SVLG Data Center Energy Efficiency Summit in Sunnyvale
  • Northern California AFCOM meeting (Yahoo Data Center Cooling Technologies Discussion) in Sunnyvale
  • Critical Round Table meeting in San Jose
  • Interviews and tours with data center professionals
多少なんか言っても良いかと。コンファレンスの情報はここ

原文ここ

2009年11月4日水曜日

エコな電車Caltrain

電車は車を運転するよりも、エコです。電光掲示板も電気を使わない方法だともっとエコです。
これは2時7分の電車が故障して、プラットフォームを2時37分発の予定の電車のプラットフォームに変更した時のとっても、エコな表示変更の様子です。


2009年11月3日火曜日

Newsweekによる米国でエコな500社


Newsweekが最近米国でエコな500社というのを発表しました。500社の内、49社がいわゆるテクノロジーの会社です。上位5社のうち4社までがテクノロジーの会社です。1位HP,2位Dell、3位Intelで5位がIBMです。この49社のうちサステイナビリティのレポートを発行していない会社は19社です。そして残りの30社の内2社は長い間アップデートしていません。そして28社のうち5社のレポートはあまり褒められた状態ではありません。それで、最後に残った23社はかなり詳細のレポートを毎年発行しています。

中には、結構著名な会社も評価が高いわりにレポートを発表していない会社もあります。例えば、GoogleとかYahooとかです。

また、サステイナビリティのレポートを発行している会社の間でみ標準となるテンプレートがないため、情報の提供の仕方がまちまちです。今後サステイナビリティの情報の提供が義務づけられると思いますが、現在はまだ過渡期だと思います。

原文ここ

2009年10月31日土曜日

ミズリー州はデータセンターに向くか?
























コンファレンスに参加すると、その前と後でやたらに電子メールやsnailメール来ます。普通はそういうものは、直ぐにゴミ箱行きなんですが、このパンフレットは別でした。ミズリー州の州知事から直々にミズリーに「おいでませ」の手紙と州の情報が届きました。

ミズリー州といえば、一番近くに行ったのは5年住んだシカゴです。それで、ミズリーは全くなんにも知りません。このパンフレットはデータセンター運用社や関連の会社をミズリー州に誘致するためのものです。データセンター建設地の選択要点は:

* 安価で豊富な電力供給
* ファイバー回線でのネットワークアクセス
* 天候や自然災害
* 人材
* 税金
* 水などの他

それぞれのポイントは:

  • 電力: 6.95 センと/kWで安さで全米3位
  • ネットワーク: MoBroadbandNow が現在進んでいて家庭50件単位で接続する予定。上の写真では4箇所の地下のデータセンターの場所を示しています。年間を通じて、15-20度程度の温度が保たれます。
  • 天候と自然災害:年間平均温度は12度。竜巻もほとんど起こりません。
  • 人材:全州で43の大学や短期大学がコンピューターサイエンスやそれに準ずる学位を提供。
  • 税金:全米13位の税金優遇州、5番目に良いビジネス税金待遇、固定資産税は11位です。


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2009年10月29日木曜日

Grid Dynamics社訪問(クラウドのSIer)
















Victoria Livschitz氏

Grid Dynamics のCEOのVictoria Livschitz氏を訪問して色々とお話を聞きました。

クラウドコンピューティングの分野を調査・研究しているとたくさんのプロバイダーに遭遇します。しかし、そのサービスも専門知識がないと利用できません。Livschitz氏はGrid Dynamicsがクラウドに特化したSIerだと規定しても構わないと述べました。クラウドが議論される時はSaaS (software as a service)、PaaS (platform as a service)とIaaS (infrastructure as a service)が主に語られます。あたかも、こういうサービスがあればそのサービスを使ってアプリケーションなどを簡単に構築できると思い勝ちです。しかし、実際にはなんらかのSIが必要となります。このSIのサービスをGrid Dynamics社が提供するというわけです。

Livschitz氏はサン社の出身で、サンのグリッド・システムのプリンシパル エンジニアでした。その経歴からか会社はGrid Dynamicsと名前をつけました。2006年に創始され約230名の社員を抱えていますが、大部分の社員はエンジニアです。 カスタマーは一流の企業でそのコアになるシステムにサービスを提供しています。そこで、なぜ今までGrid Dynamics のことをあまり聞かなかったのかと聞きました。これに対する返答は当初はコアになるカスタマーを確保することに重きを置き、プローモーションを後回しにしたからだと言う事でした。

読者の方はグリッド・コンピューティングとクラウド・コンピューティングの違いは分かっていると思いますが、Livschitz 氏の説明はこうです。グリッド・コンピューティングは主に科学数値計算に使用されますが、数値計算は幾つかの小さい部分に分けて個別に計算することができるので個別に処理します。また、始めと終わりがはっきりしています。対照的に一般的なコンピューティングにははっきりとした始めと終わりがありません。

クラウドの市場はどうなんでしょうか。Livschitz 氏は2つのタイプのカスタマーを上げました。グローバル5,000の大手と中小企業(SMB)です。 グローバル5,000はクラウドをどの様に利用するか現在検討中で、SMBsはハードやソフトやネットワークのアクセスを考えなくて済むことで利用度が高い。Grid Dynamicsの3種類のカスタマーは、エンドユーザー、プライベート・クラウドのプロバイダーとパブリック・クラウドのプロバイダーです。更に、MSとOracleが大手のパートナーです。

次に、セキュリティに関して聞きました。当然暗号と認証の問題が出てきます。セキュリティのなかで、特定の質問をして見ました。それはIDをどのように管理するのかという事です。1,000 名程度のユーザがあるクラウドのサービスを使用しているとしましょう。この管理は結構大変です。このIDは会社全体のIDに連携しているかも知れません。例えば、給料計算や社員食堂の支払いなどです。 IDの管理を容易にするためには、なんらかの標準を当てはめるのが必要でしょう。Livschitz 氏はまだ浸透しているとは言いがたいが、OpenIDの動きが有望だと語りました。

クラウドの将来について聞いて見ました。今後クラウドは多くの規模や異なった機能を持つものに分化して行くと予想している。規模の小さいプロバイダーは使用していない容量を大手や他のプロバイダーに提供することもあるのではないかと言うことです。更に、バーティカルの市場に特化するものも出てくるだろうということです。例えば、リーテル、金融や高速コンピューティングなどです。

Livschitz氏はクラウドは将来のコンピューティングの形態になるだろうと予想しています。それの延長の質問で、「テレコムとインターネットは融合したが、電力やガスのようなユーティリティもそれと融合するか」と聞いたところ直ぐには起こらないが、何年もの間には起こり得ると回答しました。

日経 ITproに日経コンピュータのスマートグリッドの記事転載

日経BP ITproに日経コンピュータのスマートグリッドの記事が転載されました。日経の福田さんの記事と私の記事を混ぜてシリーズになっています。日経コンピューターをご覧になっていない方も無料で読めます。

連載の最初のページはここ
  1. スマートグリッドの正体 
  2. “市場開放”で省エネと低コストを両立 
  3. 劣化した電力網をITで革新 
  4. 5年で1兆7000億円市場?加熱する市場予測 
  5. 解決すべき4つの課題 
私の記事は3,4,5です。

東京コンファレンスの詳細(登録や割引情報)


私のアナリストとしての活動は米国と日本です。日本は常駐しているわけではないので、年に数回行き活動をしています。オフィースを作るという話もあります。

ところで、11月12日のデータセンター戦略(DC Strategics)の登録や割引の詳細情報がでましたので、ここに報告します。

私の講演のタイトルと要約は以下のとおりです。

海外のベスト・プラクティスと日本のオペレーション

「日本のデータセンターのデザインと運用はアメリカやヨーロッパに比べてどうだろうか。欧米から学ぶことはあるのだろうか。それとも日本が一番進んでいるのだろうか。海外の規制、運用・技術の傾向や検定・認定はどうなっているのだろうか。このセッションでは世界のベスト・プラクティスと日本のそれとを比較して議論する。」

コンファレンスのウエブサイトはここ

登録と割引の情報

10月30日までは登録費は33,000円 (US$350)で、それ以降は42.000円となります。登録時にAltaTerraから聞いたと言って頂きますと、10月30日以降も33,000円のままです。また3人登録しますと1人分は無料となります。 こういった割引は Natasha Grassley (email:
natasha.grassley@psholdings.com, phone: +65 6500 7354)にメールか電話でAltaTerraから聞いたとご連絡ください。この件に関して、AltaTerraにご質問の場合はメールで

nihon at Altaterra dot netまで日本語でご連絡ください。

2009年10月26日月曜日

SVLG:エネルギー省の発表

SVLGの発表の続きです。今回はエネルギー省の発表です。EPA(環境庁)と重複せず連携していろいろとやっています。

  • DC Pro - 無料のSaaSで、データセンター内のエネルギーの使われ方やPUEやDCIEの算定をおこなう。
  • トレーニング - 空調の標準団体と連携してトレーニングプログラムを開発中。
  • 認定 - データセンター内のエネルギー効率等を評価できる人材の認定
  • R&D - 経済刺激プログラムに基づく、各プロジェクトへのグラント






原文ここ

2009年10月24日土曜日

データセンターなしのcloud computing実現方法


以前OpSourceのCTOのJohn Rowell氏にOpSourceのアウトソースのビジネスについて聞いたことがあります。今回はChief Marketing OfficerのRichard Dym氏とアジア太平洋のビジネス開発担当副社長のKoss Yokota氏と会ってOpSourceの最新のサービスのOpSource Cloudについて聞きました。

写真はRichard Dym氏とKoss Yokota氏。クリックで拡大。


どの会社でもそうですが、その会社のことを知るのに一番良いのはウエブページを見ることです。しかし、製品やサービスが複雑になるとちょっと見ただけでは、分かりません。それで、Dym氏が短いがよくまとまった概要を話してくれました。

OpSourceの元々のビジネスは3つのレベルでアプリケーションをスムーズに実行させるサービスを提供することです。

3つのレベルとは:
  1. テクニカル – サーバーなどの必要なインフラをコーロケーションで提供
  2. アプリケーション – 問題なく実行されるようにチューニング
  3. ビジネス – メータリングやCRMを提供

10月5日に最新のサービスのOpSource Cloudが発表されました。Dym氏は 「Amazonは確かにcloudの会社の中で一番リードしているかも知れないが、エンタープライズのレベルのカスタマーは少ない」と述べました。これは、セキュリティ、性能、コントロールがエンタープライズで使用されるには、弱いからだと言うことです。 OpSource Cloudはエンタープライズが必要とするこの3つの条件を満たすと言います。
以前に述べましたがCloudは場所とコントロールによって以下の4つに分類できます。
  1. Publicで外部
  2. Publicで内部
  3. Privateで外部
  4. Privateで内部

Private cloudで容量が足りなくなれば、cloud burstingと呼ばれる手法で外部のcloudを利用し必要な容量を確保します。OpSourceが提供するのはPrivateで外部であるcloudです。これには、基本料金のような最低の費用が掛かるのでしょうか。OpSourceは基本料金は取らず全く使った分だけに課金します。これはカスタマーに取って最良ですが、OpSourceにとってはどうなんでしょうか。Privateで外部のcloud でどの様なレベルで電力やIT機器を用意すれば良いのでしょうか。

Dym氏は事前にIT装置と電力の要求レベルを予測するのは困難だが、そのノウハウを持っていると述べました。更に、このcloudのサービスはNTTデータセンターで実装されており、NTTは必要に応じて電力を提供してくれるそうです。そんな都合の良い話があるのかと思っていましたが、NTTはOpSourceの出資社だったんですね。 納得。

このインタビューで非常に興味をそそられたのは以下の2点です。
  1. Privateで外部なcloudが既に実装されている。
  2. Privateで外部なcloud はエンタープライズのカスタマー用である。

今までprivateで外部のcloudの話は聞いたことがありますが、本当に実装されているのを見たのはこれが始めてでした。これが、実現すればcloud computingはエンタープライズで採用される日も遠くないかも知れません。

最後にOpSource はAmazonやRackspace の様に自前のデータセンターを持たないでcloud computingを実装しています。そのため、諸般の事情に合わせて好きな地域のデータセンターと組んでcloudを提供できます。データセンターの建設や運営や保守に掛かる時間や費用を気に掛けることもなく、コローケーションのEquinixや NTTに任せることができます。 以前のブログでcloud computingを提供できるのはせいぜい5社(IBM, Microsoft, Yahoo, Google, Amazon)くらいだろうと書きました。 それは、巨大なデータセンターの建設を始め、巨大な資本が必要となるからです。しかし、OpSourceの方法を取ればDigital RealtyやTerremarkその他の大きなコーロケーション提供データセンター運営社のデータセンターを利用して、巨大な資本がなくてもcloud computingを実現することが可能となります。

原文ここ

11月12日の私の講演の詳細


以下の要領に従えば、安くしかも、朝昼食付きで、最後に一杯(?)でるようです。

画像をクリックすると拡大。

米国環境庁(EPA)のSVLG DCEEでの発表(ビデオを含む)

環境庁のAndrew Fanra氏の講演の報告です。あまり目新しいことはなかったです。主にEnergy Starのプログラムの紹介でした。Energy Starの説明では、PC,サーバーとデータセンターに関するものでした。今年5月にサーバー用の第一弾がでて、来年には第二弾がでるとのことでした。そのほかにはデータセンター用の話がでました。この話は以前のブログに書きました。

ここで意外だったのは、以前のブログにも書いたように、9月末のWebnairではPUEでなくEUEを使用すると言っていましたが、突然またPUEに戻したことです。あまり、さらりと流したものだから皆「うーん?」といった感じで、質疑応答の時に聞かれてどうもあまりはっきりとした回答ではありませんでした。私見ですが、多分良くい行き渡っている(ようやく。。。)PUEをまた変えると、現場に混乱が生じると思ったのでしょう。

以下セッションのビデオです。






原文ここ

2009年10月23日金曜日

NetAppの最新のデータセンター





SVLGのデータセンターエネルギー効率化のコンファレンスでNetApp社がNorth Carolinaの最新のデータセンターの詳細を発表しました。ちょっとさぼって、発表スライドをそのまま貼り付けます。

2009年10月22日木曜日

温室効果ガス排出とデータセンターのパネル

先週のSVLGのコンファレンスでの、温室効果ガス排出とデータセンターのパネルに関して報告します。

モデレーターはAltaTerraにDon Bray氏で、パネリストは
  • Christine Page, Director of Climate and Energy Strategy, Yahoo!
  • Andy Broer, IT Energy Sourcing Czar, Cisco
  • Mark Thiele, Director of Business Operations, VMware
  • Ben Machol, Manager of Clean Energy and Climate Change, U.S. EPA
です。役職の日本語訳には自信がありませんので、英語のまま。上の3つの企業はサステイナビリティに関しては進んでいます。色々なポイントが議論されましたが、ITのデータセンターや企業に及ぼす影響について議論されました。最初であったこともあり、議論は比較的戦略レベルに留まり、戦術レベルにまでは至っていません。今後もう少し具体的な話があれば良いと思います。

今後、ITに特化しているCSRWareに実例の報告なども検討しています。

ビデオは訳がありませんが、そのまま。




原文ここ

2009年10月20日火曜日

Rich Miller氏に会いました。


Rich Miller氏は毎日新しいデータセンターのニュースをブログの形式で発信しています。SVLGのデータセンターエネルギー効率化コンファレンスにわざわざこれだけのために、ニュージャージーからやってきて、終ったら帰るそうです。有名人に会ったので思わず写真を撮ってしまいました。

原文には少しQ&Aも載っています。

原文ここ

2009年10月19日月曜日

報告:SVLGのデータセンターエネルギー効率化コンファレンス
































6ヶ月に亘る準備期間を経て、とうとうコンファレンスが開催された。場所はNetApp社の最新のビルで、昨年の300人から今年は400人の参加で、圧倒的な成功で幕を下ろしました。実証実験の実例も昨年の17から24に増加しました。

簡単にまとめますと。

Cloud computing: キーノートでcloudが取り上げられた他、cloudのパネルも開かれました。Data Center Worldなどのほかのコンファレンスでは、ファシリティの人の参加が多いのですが、場所がらITの人も多くこの2つのセッションは私もかなり関わりました。

EPA/DOE: 連邦政府もこの分野では活発に動いています。少し戸惑ったのは、EPAがデータセンターへのEnergy Starのレーティングで、ほんの2週間前にPUEでなくEUEを使用すると言ったにも拘わらず、やはりPUEを使うと言ったことです。

ASHRAEの新しい範囲とファン: テレコムとコンピューター機器へのASHRAEの最新の温度と湿度の最適範囲は、データセンターの温度を上げることを可能にしました。しかし、そのためにIT機器への取り込み空気の温度が上がって、ファンの速度があがりITでの電力消費が実際に増加するという皮肉な結果が二つの実例からはっきりしました。

NetAppの新しいデーターセンター:旧式の本社のデータセンターの改善のほか最新のデータセンターの情報を発表しました。PUEの予測値は1.2だそうです。外気冷却を取り入れています。

温室効果ガスのパネル: 当初はエネルギー効率化に関係ないと却下されましたが、復活しました。米国はまだ遅れていますが、近い将来必ず規制がくると皆信じています。

プログラムはクリックすると拡大

原文ここ

Data Center Worldに参加して思うこと


Data Center Worldに参加して思うことを簡単に述べます。3つばかりにまとめますと:

  1. ITとファシリティの間のコミュニケーションは絶対必要です。
  2. データセンターでのエネルギー危機はIT機器が多量のエネルギーを消費するということ。
  3. エネルギー効率を上げる技術や手法が現実に適用されるには時間がかかる。

1に関しては.多くの参加者はファシリティ関係者で、多くのセッションがファシリティを対象にしており、そこでITは「我々と彼ら」の中の彼らがITで、そのITに属する私は複雑な気持ちでした。Grid Greenなどは組織変更をして、CIOが電気代やエネルギー消費の責任者になるべきだと言ってますが、まだあまり浸透していません。

2に関しては、データセンターの機器はIT機器の密度があがったり、機器そのものの消費が大きく、もしサーバー側で1Wを削減すれば全体で2.28Wの削減になると言われています。だから、仮想化などで、サーバーは廃統合することや、それぞれのエネルギー効率化を上げることで大きく改善できます。日本では場所があまりないのですが、こういうことを考えるとブレードなどにせず、サーバーの密度をあまり高くしないことも肝要かも知れません。

3に関しては、データセンターでの色々な技術や手法はあちこちで語られていますが、仮想化しかり、冷気・暖気通路、封じ込めその他の手法が本当にどれだけ使われているか疑問です。最近みたコーロの2つのデータセンターはそんな格好のよいものではありませんでした。

原文ここ

2009年10月15日木曜日

嵐の後の後始末

ITメディアのブログ「ウエブ・ブラウザー買い付けのドタバタ劇 (続)]

これもお読みください。ヨロズIT善問答「ウエブ・ブラウザー買い付けのドタバタ劇 (続)」の巻き

ここをクリック。

2009年10月14日水曜日

シリコンバレーの嵐


自分の家の木なんで、自分でなんとかしろと。冷たい市政府です。

この後の後始末のビデオはここ