富士通のsmart gridのシンポージアムでの1つのセッションは投資家から見たsmart gridというものです。3人のVCが参加しました。(写真はクリックで拡大)
左から、GreenTechのWesoff, Foundation Capital のVassallo, Intel CapitalのSmorynskiとNew Cycle CapitalのBeckerの各氏
Vassalloは今スマートメータで有名となっているSliver Spring Networksへも投資しています。色々な話がありましたが、例によってkiller appはなにかという話になり、「電力要求と応答(DR)」とホームネットワークが話題になりました。電力が足らなくなると電力を調達してくるというのが今までの対策でした。今後それが困難になってくるため、主点を変えて要求を抑えるという方向に進んでいます。この分野では既に2つの会社が株式上場を遂げており今後もこの分野は成長するでしょう。
ホームネットワークを通じて家庭の電力消費を把握して電力を節減(経費節減)ということで、たくさんの会社がこの分野に参入しています。果たしてこの分野はビジネスとして可能性があるのか。Intel CapitalのSmorynski氏は家庭での温度調整は全消費の約60%を占めており、ライトも含めてコントロールできるところは限られており、一旦調整すれば毎時間消費量を見る人は稀だろうと予想しました。確かにこの分野は分かりやすいです。送電や変電所などは余程専門家でなければ手が出ません。家庭内というのはなじみもあるし、比較的簡単な技術で参入できます。そのため、この分野には多くの会社が参入しており、競争も激しいです。しかも、将来性があまりないとなるとどうなんでしょうね。Intelはこの分野へは投資しないそうです。
DRは現在コマーシャル(ビル)やインダストリアル(工場など) で実現されています。家庭の電力消費はカリフォルニア州では大体1/3、1/3、1/3となってます。それぞれの家庭の電力消費量は少ないものの、全部で見れば全体の1/3を消費します。DRと結びついたホームネットワークならば可能性はあるとSmorynski氏は付け加えました。
原文ここ。
2010年6月16日水曜日
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