2010年3月28日日曜日

測定会社のmodius



結構測定会社というのは色々あります。センサーを介して、データを収集して、それを統合して、解析して、最終的に表示するというものです。OSIsoft、Sentilla、Synapsense、Arch Rock、Apertureなどといくらでもあります。

ModiusのCEOをインタビューしました。図では、ベージュ色のところはModiusが既に実装しているもので、緑のところは他社の製品を使用しています。赤の部分は今後開発の予定です。この赤い機能はFederSpiel社で有名です。

では差別化は何かというと、典型的と言われる機能を拡張することや、複数の場所の測定ができるスケーラビリティなどだということです。

なんか少し分かった気が。。。。。写真は上からModiusのCEOのCraig Compiano氏

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2010年3月25日木曜日

AFCOM北カリフォルニア支部ミーティング




























AFCOM北カリフォルニア支部ミーティングに行ってきました。AFCOMはdatacenterworldを開催するデータセンターに特化する団体です。大体2ヶ月に一回はミーティングが開催されます。フォーマットはトピックの専門家による発表の後、データセンターのツアーが行われます。今回のトピックは燃料電池で、データセンターに応用する話もあった。下の写真はサニーベールの富士通に設置された燃料電池。

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2010年3月24日水曜日

米国国税庁のデータセンター


米国国税庁だってデータセンターが必要です。現在米国では4月15日の税金申告のデッドラインに向かって突っ走ってます。例年、税金の申告が済まないと気が落ち着きません。今回の投稿はちとずるをしまして、他に書いたブログを参照しておきます。ここに見てください。



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2010年3月23日火曜日

箱入りの電源


箱入りの電源と訳すとなんのことか分からないので、「パワーインザボックス」としても良く分からないかも知れません。power in the boxならどうでしょうか。運送用コンテナにサーバーなどのIT機器を搭載してそのまま輸送して、データセンター建設予定地や拡張中のデータセンターへ届けます。そのため、現地で機材の設定もいらず、即データセンターを構築したり、拡張したりできます。
Active Power社はIT機器でなく電源を格納することで、同様の利便さを強調しています。最近はHPのコンテナ型(IT機器)と連携しています。こちらの方がIT型コンテナより市場に受け入れられやすいのではないでしょうか。
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2010年3月19日金曜日

5月13日の私のデータセンターに関する講演(東京)

5月13日の私のデータセンターに関する講演(東京)の情報です。詳細はここにあります。


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エスカレートする電力と冷却の需要 ~米国データセンターの傾向と対策~
AltaTerra,Ltd. グリーンIT / グリーンデータセンタ担当 プリンシパル・アナリスト
岸本 善一

ネット人口の増加に伴う様々なサービスのオンライン化やSNSの発展などを支えるデータセンターの電力消費と冷却の需要は高まるばかりだ。米国データセンターの現状と省エネを図る手法や技術について述べる。
■講演者プロフィール
京都大学電気工学科を卒業後、米国でコンピュータ・サイエンスの博士号を取得。GTE研究所、Hewlett-Packard、北米NECを経て 1998年にIP Devices社を設立。先端技術をビジネス展開に結びつけるコンサルティング業務を提供する一方、NASAの技術を商品化する Intellimotion Systems社のCOO/CTO、オープンソースの負荷分散・ハイアベイラビリティに重点を置いたInternet Appliance社のCTO、小型モバイル組込みシステムのセキュリティを提供するCardSoft社のVP Strategic Alliancesを務めるなど、ベンチャー企業での技術とビジネスの融合にも力を注いでいる。米国のオープンソース企業MySQLやJBossの日本市 場参入も手がけ、最近では米国AltaTerra社と協業でグリーンITの市場調査を行っている。

データセンターワールド基調講演
















今回のデータセンターワールド基調講演はコーロ大手のEquinixのCIOであるBrian Lillie氏が行いました。写真は上から講演の最初のスライド、Brian Lillie氏。

氏の講演は4つの大きな津波がデータセンターを取り巻く環境に襲い掛かっていると指摘。その4つの津波とは:
  • IPトラフィック
  • モバイルトラフィック
  • Cloud computing
  • データ量の増加
去年10月の基調講演でも同じような津波という表現で、Cloud computingの出現に備えろという趣旨でしたが、今回はITの専門家である氏が全体のネットワークを見ての表現だと感じました。氏の写真の下のスライドは1997年と2007年のインターネットのトラフィックの比較です。明らかに目に見えて伸びています。その次のスライドは左側は有線によるトラフィックで、右の緑はモバイルのトラフィックです。急激に伸びていることが分かります。LTEの出現で更に、この傾向は伸びるでしょう。最後のスライドはクラウドのプレーヤーです。この分野はプレーヤーがぞくぞく出現するものの、競争から離れるものも出てきているので、この時点で誰がプレーヤーであるか見極めることが慣用かと。

この後氏はEquinixでの取り組みを述べた後、この変化が激しいITの世界で生き残るために3つの質問を我々にしました。

  1. どんな領域のIT専門知識を提供できるのか
  2. ビジネスのニーズを満たすためにITと運営グループを連携するためになにをしているのか
  3. ゴールに到達するためにどんなプログラムを設置しているか
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2010年3月18日木曜日

セイント・パトリック・デイは晴れで22度、桜もどきが満開


セイント・パトリック・デイは晴れで22度、桜もどきが満開です。Cloudもデータセンターもスマートグリッドも関係ありません。花見。

2010年3月17日水曜日

私のsmart gridの講演、4月7日、東京に於いて



以下の題目でスマートグリッドの講演をします。

米国スマートグリッドはICTベンダーにとってチャンスか」

講演の要約は
米国では日本と同様スマートグリッドがメディアを賑やかしている。日本では利点ばかりを強調する報道が多いなか、日米のスマートグリッドの違いやその現状や問題点を詳細に報じるものは少ない。この講演ではスマートグリッドが考案された背景、標準と整合性を必要とする不可欠な技術、現状、今後の問題点を述べた後、ICTベンダーのビジネスチャンスに付いても述べる。」

で詳細はここをご覧ください。

2010年3月14日日曜日

データセンターの改造ビデオ、JR Simplot

食品と農業関連会社のJR Simplot社がデータセンターの改善のビデオです。全部で約28分ですが、その2のビデオはYoutubeによって音声が消されています。

その1



その2



その3

2010年3月13日土曜日

ASHRAEとグリーングリッドによる本の


空調関係の団体のASHRAEとグリーングリッドの共著の本がでました。これはリアルタイムでデータセンターの色々なパラメータ(電力消費や温度や湿度など)を計測する話です。最終的なリビューは後で発表しますが、サンホゼからナッシュビルに飛ぶ飛行機のなかで読んだ最初の感想を述べます。

全体としては、全体のまとめ、冷却、電力、ITに分かれています。元IT屋としては電力とITのセクションは比較的解りやすいですが、冷却の部分は苦戦しました。計測の手法は3つに分かれており、簡単、ベスト、最前線にわけて報告しています。

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データセンターワールドでのチュートリアル

データセンターワールドでのチュートリアルで、大規模なデータセンターの改善を取り扱ったクラスにでました。これをまとめたビデオを投稿して置きます。2目のビデオはyoutubeによって音が消されていますが、良くまとまっています。

その1


その2(音なし)



その3

2010年3月11日木曜日

ソフトのエネルギー効率を上げる、続き


なぜこれ考えることがそんなに、難しいのか分りません。ハードにエネルギー効率を上げることや、ソフトを使って他のもののエネルギー効率を上げる話は山のようにあるのに、どうしてOSやDBやアプリのエネルギー効率を上げることがそんなに理解しにくいのか分りません。10人に話しをしたらせいぜい3人くらいしか私の話が分りません。前に書いたブログを示しても、理解されません。

だって、同じ機能をもつ2つのソフトがあって、一方の方は効率が良くてメモリーもCPUも他方に比較して消費量が小さければ、エネルギー効率が良くなりますよね。なんでこんな簡単なことが理解されないのか?

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2010年3月10日水曜日

DatacenerWorldコンファレンス:Nashville、テネシー州





DatacenerWorldコンファレンスでNashville、テネシー州に日曜から来ています。火曜の初日はAFCOMのCEOの挨拶で始まりました。今年はAFCOMの30周年記念です。参加者は800人で、展示は200社を超えています。思えば遠くまで来たものだというプリゼンでした。

写真はAFCOMのCEOのJill Eckhaus氏と氏のデータセンターの30年を振り返るプリゼン

2010年3月6日土曜日

FountainBlue:ソフトウエアとクリーンテック




























FountainBlueはクリーンテックやエネルギーを議論する会を開催しています。今回はソフトウエアをいかにクリーンテックに使うかという話でした。Green ITではITをグリーンにする他、ITで他のものをグリーンにするという議論があります。ITのなかでも、ソフトを取り出して他のものをグリーンにするという話です。ただ、クリーンテックも範囲が広いので、パネルに集まった人々の分野もVC、ビルの電灯管理、ソーラー、ソフトウエア一般、データセンターの冷却、GMの研究所とあまり一般的な結論が引き出せなかったです。詳細は原文で。また写真はFountainBlueのCEOのLinda Holroyd氏とパネリスト。

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2010年3月5日金曜日

データセンターでエネルギー効率を上昇させる、モチベーション

データセンターでエネルギー効率を上昇させるモチベーションとしては、電力会社からのリベートが知られています。有名な例としては、NetApp社がデータセンターのエネルギー効率化を図り、電力会社のPGEから1億4千万円程度のリベートを受け取りました。効率化によりエネルギー消費が減り電力料金が安くなった上に多額のリベートを受け取った訳ですから、非常に好ましい状況です。

リベートの他に連邦政府関係や州政府関係の税金控除があるのも見逃せません。例えば、連邦政府関係の法律では、エネルギー消費を50%にすれば、1平米あたり600円程度の税金が控除されます。ソーラーを利用することで、税金控除も期待できます。州レベルでもNY、オレゴンやバージニアでも税金控除のプログラムを設置しています。


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2010年3月4日木曜日

新しいデータセンターの本



今回の本はASHRAEとTGG(グリーングリッド)との共同でデータセンターでの計測に関することが主題です。Nashvilleへ行く飛行機の中や空港での待ち合わせの時間に読もうかと思っています。

本の詳細はここ


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2010年3月3日水曜日

来週はNashvilleでのデータセンターワールド参加








































3月8日から11日にかけてNashvilleでのデータセンターワールド参加します。また報告しますが、今回はElvis PresleyでおなじみのNashvilleで開催されます。

プログラムはここ

去年10月での報告は以下で。

2010年3月2日火曜日

スマートメータは本当に正確か

他の場所でスマートメータの問題について書きました。ことの起こりは北カリフォルニアに電力とガスを供給するPGEという会社(筆者もここのサービスを利用)がスマートメータを設置し始めました。カリフォルニア中部が先に設置を始めたのですが、設置を受けた消費者が電気料金が2倍や3倍になったと騒ぎだしました。PGEはこれは電力料金の値上げと例年になく暑かった夏のせいだと結論付けましたが、消費者は収まらず、カリフォルニアの公益事業委員会に訴えて現在調査中です。

この件に関して、電力事業の専門家2人に聞いたところ、面白いことが分かりました。既存のメータは電気機械的なもので、長年使用しているとメーターの進み方が遅れるとのことです。つまり、今のメータは正しく使用量を伝えていないということです。もっというと、消費者である筆者はこのメータの誤作動のおかげで、電気代が少なくて済んでいるということです。もっとも、色々調べると必ずしも古くなると進み方が遅れるというわけでもなくて、遅れるのは90%程度だというのです。

これだと、どうしてスマートメータの問題が起こったか説明がつきます。アナリストとしての筆者は早くスマートメータを取り付けてもらいたいですが、消費者としての筆者はあまり歓迎しません。

それと、ここに書いたような問題は完全な解があるわけでもないことが、分かってきました:
  • 莫大な量のデータの収集が、問題なく行われるのか
  • 莫大な量のデータが収集されるが、それをどこに貯蔵するのか
  • 貯蔵されたデータが安全かつ正しく管理されるのか
携帯電話網でうまく行っているから、同じように問題なく出来るというのはあまりにも、能天気な回答のような気がします。この問題をPGEの技術ディレクターの人に聞きましたが、携帯電話網を見てみろとかデータは大量になるだろうねという程度であまり納得の行く回答を得ることが出来ませんでした。

消費者としてはスマートメータになってもあまりひどいことにならないことを祈るのみです。

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