2010年6月12日土曜日

SGIPの最高意思決定会議の議長をインタビューしました。

SGIPはsmart grid interoperability panelの略です。2007年の新しい法律でsmart gridに関する標準をまとめる任を商務省内の国立標準研究所(NIST)を指定しました。NISTはsmart gridが電力、テレコム、ITにまたがる広い範囲の技術や標準を扱うため、stakeholderの22のグループを設定しました。これには例えば、送電、配電、ネットワーキング、電力供給、再生可能エネルギー等が含まれます。筆者は研究と大学のグループに登録しています。

現在SGIPに関わっているのは、600社で1,600人以上が参加しています。これだけの大きな組織を動かすために、22それぞれのグループからリーダーを1人選び更に、3名の特別委員を加えて25名体制で運営されています。この25名からなる最高意思決定機関の一番上の人がJohn McDonald氏です。数週間前のサンタクララで開催されたsmart gridのコンファレンスでMcDonald氏をインタビューしました。(写真はクリックで拡大)


そのインタビューの抜粋です。インタビューの全文はここに。

smart gridは電力、テレコム、ITの最低知識がなければ、25名体制の機関をリードできません。McDonald氏はもともと電力システムの専門家の上テレコムやITにも深い知識をお持ちです。一般的に標準化の会議で出てくる人は強い人格、強烈な思い込みなどを持っていることが多いので、中々ものが決まらないかと思っています。それをまとめるのだから、でかい声と豪腕で全員を圧倒できるような人でないと務まらないのかなあと思っていました。会ってみてあまりにもそのイメージと違うので驚きました。まず、話かた。ソフトで雰囲気は教養に溢れた組織の上にいるという感じ。そりゃそうでしょう。彼はGEのGMでもありますから。

この辺りを聞くと、「もちろん、そういうことはあるが、参加者にできるだけ話をして貰い、議論が出尽くしたところで、合意できるような決定に持って行く。」とのこと。SGIPとGEの他大学でも教え、IEEEでも色々な役員をしているのでとても時間がないでしょうと振ると。「家族はほとんど諦め状態で。」という回答だった。SGIPへの加入は簡単すぎるのではないか、またメンバーシップは米国に限らないのかという問いには、「多くの意見を吸い上げるのが目的なので、今のままで良い」とのこと。

残りは全文を参照してください。 短いビデオもあります。

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