2010年1月30日土曜日

来週はGridCom Forum


来週2月2日と3日はSmart Gridのコンファレンスがサンタクララで開催されます。私も参加の予定です。プログラムはここです。Wi-Fi Allianceは通信の技術としてプロモートするためにGreg Ennis 氏(Wi-Fi Alliance technical director)を投入します。氏とはデモを含めインタビューする予定です。


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2010年1月29日金曜日

Facebookの新しいデータセンター











Facebookが初めて、自前のデータセンターを建設します。オレゴン州の真ん中から少し南のPrineville市です。Facebookがどのくらい日本で使用されているか分かりませんが、こちらでは、毎日Facebookにアクセスするのが日課のようになって来ています。リンク、写真、ビデオなどを半端でない量をアップロードしています。Twitterのつぶやきを表示できるようになったりで、データのストレッジがいくらあっても足りません。私のオフィースのすぐ近くにFacebookはDigital Reality Trustのデータセンターを借りて運用しています。ストレッジやコンピューティング力はいくらあっても足らないようですね。 このデータセンターはエネルギー効率を考えて設計されているそうです。そのハイライトは:

  • LEED(Gold)の認定
  • 外気導入: PUE 1.18を予想。冷却がデータセンターの電力消費の30–50% を占めるわけですから、1.18という値を得るためには外気導入しかないでしょう。
  • Chiller を使用しない水によるエコのマイザー
  • 生じた熱を再利用。
  • 12%も効率の良いUPSを使用。
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2010年1月28日木曜日

日本のスマートメータ








また、福井エドワード氏の「スマートグリッド入門」からですが、日本のスマートメータについて

  • 関西電力は自分のサービスエリアにある1200万個のメーターをスマートメータに変換していく
  • 2008年経済産業省は8億円の予算をつけて、5000から10000程度のメーターを設置して実証実験を行うと発表。
  • 大崎電気工業メガチップが日本ではスマートメータのトップメーカー
  • 堺市で、シャープ、関電とエリーパワー社(蓄電技術)と共同で太陽光パネルを供えた家屋の実証実験
  • 東電、東工大、日立、伊藤忠はモデルハウスにスマートメーターを設置して実証実験
スマートメータに関しては、その問題もみてください。

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2010年1月27日水曜日

smart gridで「あれ?」と思うこと

smart gridで変わる発想とか「ええ?」と思うことを箇条書きにしてみます。これは、東京でのセミナーでの反応なんかをもとにしてます。

  1. スマートメーターは正確なのか? 皆電気やガスのメータは正確だと思って料金を払いますよね。もし、それが信用できないと、smart gridの根本が崩れてしまいますね。カリフォルニア中部で、スマートメータに変えたら前月の料金から2倍や3倍になったという話が報道されて公共事業委員会が調査中です。
  2. 電力需要が増加したら、供給を増やすのが今までの方法でした。発想を変えて、需要を落としましょう。そのためにスマートメーターを利用します。勝手にエアコンの温度を上げたり(夏)下げたり(冬)や乾燥機を止めたり。
  3. 電力会社の儲けとそう売り上げを連動させない。余分な電力を作らないのであれば、それに対して特別金を電力会社に支給。まるで、日本の減反政策みたいですね。
  4. 日本で熱いEVはアメリカではそれほどでもありません。むしろ、ハイブリッドが熱いです。
  5. smart gridはICTの応用。だから、ICTベンダーが多く参加。

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2010年1月26日火曜日

EV日本のスマートグリッド




















なんども書きましたが、日本のスマートグリッドはEVと太陽光パネルのようだ。EVに関しては特に熱い。福井エドワード氏の「スマートグリッド入門」によれば、日本の自動車メーカは以下のような戦略です。

  • EV: 日産、三菱、富士重工と本田
  • Hybrid/EV: トヨタ
  • ガス車の効率向上:マツダ
Hybridでトヨタが圧倒的に強い中、他社はEVへと走り始めているようです。そのほかに興味のある情報は
  • 新日本石油はNECや日本ユニシスと共に、急速充電の試験を開始
  • NTTデータも充電ステーションのインフラのテストを2010年から開始
  • 日産、三菱、富士重工、東京電力と協力して「急速充電インフラ促進協会」を設置
  • 日産は非接触型の充電機能を開発し、高速道路の防音壁に太陽光パネルを設置して、自動車が走りながら充電できることを目指す
なかなか、興味深いです。

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2010年1月21日木曜日

グリーングリッドとデータセンター・パルスの提携







グリーングリッドはデータセンターの効率化を図る団体です。製造、サービスとエンドユーザーの会社が会員です。データセンターパルス(DCP)はデータセンターのユーザ目線で、データセンターに関する技術や手法に影響を与えて効率化を助長。既に、ユーザーの目線はユーザのアドバイザリー・ボードから入手。アドバイザリー・ボードを形成するのは、AT&T, eBay, Strato, Tokyo Electric Power Company, ADP, Nationwide, Walt Disney, Verizonなど。東電が入っているのが興味深いです。グリーングリッドはDCPを通じてよりユーザー目線で活動できます。

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2010年1月20日水曜日

イギリスのモニター会社


英国でも、データセンターの電力消費などを計測する会社があります。今日は時間がないので、原文を直接どうぞ。写真はCEOのPhilip Petersen氏。会社はAd Infinitum Multimedia (AdInfa)

2010年1月15日金曜日

エネルギー省からのグラントの発表

エネルギー省からのグラントの発表がありました。HP、YahooやIBMなどの他SVLGのデータセンターエネルギー効率化にも参加したPower Assure社も名前を連ねています。電力の消費をベンチマークを取りながら、必要に応じて配分する会社です。仮想化されたサーバー環境では、バーチャルマシン(VM)をどのサーバーにも移動が可能です。それで、VMをまとめることであるサーバーをアイドルにもできます。そうであればそのアイドルとなったサーバーを停止できます。停止されたサーバーに対する冷却も停止できます。良いことづくめですが、まだサーバーを停止するということは多くのユーザーからは支持されていません。リブートしないと困るからです。

これには、多くの例を持ってサーバー停止・再起動に問題がないことを示すしかないでしょう。Power AssureはVCから500万ドル(約5億円)の投資を受けたばかりです。更に、エネルギー省から500万ドルを受けました。全部で1,000万ドル〔約10億円)となりました。

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クラウドにSLAを適用

CAがOblicoreという会社を買収しました。元Cassat社で現在はCAのマーティング担当の副社長のJay Fry氏が解説しています。

今まではクラウドはSLAをあまり考慮してきませんでした。しかし、エンタープライズへ市場への参入を図れば当然SLAを考慮しなければなりません。クラウドはいろいろとややこしくなってきましたね。最初はクラウドといって言っていましたが、それがパブリックとプライベートに分かれて、そして外部と内部に分れて、そして今度はSLAの適用と。。段々クラウドも難しくなってきましたね。

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最新のSVLGの実証実験の結果


昨年10月に開催されたSVLGの実証実験の結果に基づくケーススタディーのレポートは全てが完成した訳ではなく、まだ更新されています。ここを定期的にチェックしてください。

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2010年1月10日日曜日

クラウドの進歩(シスコのブログに対する感想)



















私の友人のKen Novakがシスコのブログサイトにクラウドはどうのように、進化して行くかというブログを書いています。Kenによれば、クラウドの進化は次のようなフェーズを経ていくとのこと:
  1. 統合データセンター(Consolidated data center)
  2. 仮想データセンター(Virtual data center)
  3. プライベート クラウド(Private cloud)
  4. パブリック クラウド (Public cloud)
#1は仮想化とネットワークで、IT機器を統合します。特にストレッジをサーバー毎ではなく、複数のサーバーで共有するわけです。#2は仮想化を更に推し進めて、バーチャルマシンの移動などを利用して効率化を図ります。#3では#2を改善して自動化を促進します。#4では更に多くのユーザーをサポートします。

それぞれの定義は必ずしも綺麗に切れているわけではないので、境界にある場合は自分のデータセンタがどこに属しているか見極めるのは困難かも知れません。本当に必要なことは自分のデータセンターがどこに属するのかを決めることではなく、どうするれば更に効率化を上昇させるかを考えることです。

このブログは非常に良いデータを提供しているとは思いますが、1点コメントするのであれば、パブリッククラウドがプライベートクラウドの進歩した形だというのはちとどうかとは思います。

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冬のリス


冬はリスも食べ物がなくなって、うまくなさそうな実を食べてます。鳥もやってきて同じものを食べてます。

一度試してみようか。。。。

2010年1月9日土曜日

スマートメーターの問題?




スマートメータへの関心が高まる中、既に設置されたスマートメータで問題が起きています。北と中部カリフォルニアはPG&Eという電気・ガス会社がサービスを提供しています。ちなみに、ロスの周辺は南カリフォルニアエジソン社、そしてサンディエゴにはサンディエゴG&Eという会社がサービスを提供しています。

PG&Eの中部のフレスノ市でスマートメーターに関して数件のクレイムがでています。クレイムの内容は新しいメーターにしてから、電気料金が2倍から3倍になったというものです。消費者側はメータの精度が悪いからだと主張しています。一方PG&Eの方はメータには問題がなく、電気代が上昇したのは例年になく暑い夏だったことと、電気料金の値上げが関わっていると応戦しています。消費者側はこの説明に納得せず、カリフォルニアの公益事業委員会に訴え、公益事業委員会が調査を始めています。

この件はスマートメータを設置しようとする他の州もこの成り行きを見守っています。アナリストとしては、これはスマートメーターひいてはスマートグリッドに影響がでるのではないかと心配します。

ところが、立場を変えて消費者となると反応が違います。もし、メーターの精度が狂っていて、それが自宅に設置されたらどうしようと思います。素人にどんな対応ができるのでしょうか。また、今のアナログでネットに接続されていないメータだと(考えると今のメータは正しく作動していると盲目的に信じてますが)せいぜいメータを読む人が間違える程度で問題があっても大きく広がりはしません。しかし、一旦ネットに接続して伝送されるとなると、あちこちでソフト的な処理もされ、バグがあれば読み込まれたデータが正しくても改ざんやその他の問題で、正しく記録されないこともあり得るので問題です。

PG&Eはもっと情報をオープンにして説明しなければ、消費者側も納得せず訴訟にまでもつれ込みそうです。そうなれば、スマートメータの設置も遅れてしまいます。

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2010年1月4日月曜日

スマートグリッドの講演(無料です)

皆様

来る1月15日に東京で米国のスマートグリッドに関して講演いたします。入場は無料ですので、
お時間あればご参加ください。以下は詳細です。

岸本善一

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NextQ 講演会のご案内

(テーマ):「スマートグリッドの実像 と最新動向を探る」

  

(主 催):NextQ(ICT産 業の構造改革を推進するベンチャービジネス連合)

(趣旨)

次 世代電気エネルギー輸送に革命をもたらすと言われているスマートグリッドに関しオバマ政権は今年度110億米ドル を拠出することを決めました。更にGoogleが参入を宣言するなど多くの話題を振りまいています。また、日本でもマスコミ等で「将来のエネルギー生活」 として報道されています。

し かし期待が大きいだけにビジネス的にも技術的にも様々の疑問が湧いてきます。

l 送配 電網が整っている日本にスマートグリッドは必要か?

l 電力 ピークを下げるためのリアルタイムプライシングは日本では可能か?

l キー テクノロジーとなるスマートメータや充電技術の経済性と将来性は?

l 太陽 光発電・風力発電など多様な再生可能発電が加わった場合、将来の電力ライフはどうなるのか?

l 日本 に於いてスマートグリッドのもたらすビジネスチャンスとは何か?

l スマートグリッドやグリーンITにIT業界は どのように関与できるか?

そこで、日本より一足先にスマートグリッドの導入が予定されている米国での 状況について,米国在住の専門家に「スマートグリッドの実像」を聞くための講演会を企画しました。

NextQでは、講演により種々の疑問に答える だけでなく、活発な議論の場にしたいと思っていますので、是非ご参加ください。


■ 講演内容

「米国に於けるスマートグリッドの現状と
日本の中小ITベンチャーの参入チャンス」
 

最 近日本でもスマートグリッドに関する記事や講演が多くなってきた。しかし、論調は米国のスマートグリッドを過大評価する傾向があり、米国では1-2年もし ないうちにスマートグリッドが達成され大きな収穫があるような報道が多い。この講演では、日米のスマートグリッドの焦点の当て方の違いに触れた後、なぜ今 米国でスマートグリッドなのか、その問題点と現状と今後および日本の中小のITベンチャーに参入のチャンスはある のかを述べる。

講 演内容の詳細は以下の通りである。

1. アメ リカのIT業界の最新動向(クラウド・グリー ンITを中心として)

2. ス マートグリッド登場の背景

3. ス マートグリッドの概要

4. ス マートグリッド実現に必要とされる技術

5. 米国 での進捗状況

6. 米国 での問題点

7. 日本 の中小ITベンチャーの参入チャンス

8. 今後 の展開予想

 
講師:岸本善一 氏 IPDevices 代表
 
講師の岸本善一氏はNextQの竹原理事の大学以来の友人であります。今回のテーマに最適任者ということで、特に無理を言って講演を引き受けていただきました。
略歴

1975年に京都大学電気工学科を卒業後、マサチューセッツ州立大学でコンピュータ工学の修士課程を修了。さらにノースウエ スタン大学でコンピュー タ・サイエンスの工学博士号を取得した。上級研究員としてGTE(現ベライゾン)研究所に、シニア・エンジニアとしてHPに勤務。その後、NECの米国法 人、 NEC Technologiesに勤務、1995年に新規事業部を設立し、実際業務の責任者としてインターネット・セキュリティ製品の開発/販売を推進した。

1998 年にIP Devices, Inc.を設立。現在シリコンバレーで、技術とビジネスを繋ぐコンサルタントとして活動している。 コンピュータ /IT業界でのビジネス展開には、市場のみならず技術を理解することが欠かせない。 25年以上にわたり、ソフトウェアの開発・検証やネットワークなど、幅広い技術領域で蓄積した知識と経験に基づいたコンサルティングでビジネス展開を支援 している。また、大手企業とベンチャー企業でのビジネス経験により、まったく異なるビジネス環境のさまざまな状況に柔軟に対応したアドバイスを提供してい る。さらに、日米双方のビジネス文化/手法を熟知し、豊かな人脈を駆使することにより、日米間のビジネスの橋渡しという点でも有効なコンサルティングを 行っている。

最 近はAltaTerra社と協業で、グリーンITやスマートグリッドの調査・研究を行っている。日経BP、日経新 聞(ウエブ版)、IT MediaにグリーンIT、スマートグリッド、クラウドコンピューティングや様々なITの分野に関する投稿を頻繁に行っている。


■ 開催要領

【日時】2010年1月15日(金)

第1部 講演 会

15:00 ~ 16:45 講演

16:50 ~ 17:50 質疑・討論 

第2部 懇親 会

18:00 ~ 

【定員】 50 名

【会場】株式会社  インテリジェント・ウェイブ 会議室 

【地図】下記URLをご覧ください。

http://www.iwi.co.jp/company/outline.htm

参加方法など

【参加費用】

1部 講演会:無料

2部 懇親会:5,000

【お申込み・お問合せ】

下記参加お申込書を参考に、mail にてお申し込み下さい。

NextQ事務局  株式会社 オフィスブレーン内

Mail: ofbrain@nyc.odn.ne.jp

【申し込み期限】

 2010 年1月8日 定員になり次第締め切ります。

 今回は多くの申し込みが予想されますので、 お早めにお申し込みください。

 

========== NextQ 講演会申込 ==========

Subject】 NextQ講演会

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【所属(会社名)】

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【参加種別】以下をチェックして下さい。

 講演会:参加 不参加

 懇親会:参加 不参加

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