2010年7月16日金曜日

cloudは本当にエネルギー効率が良いのか

「cloudは本当にエネルギー効率が良いのか」という質問に答えてくれる人は少ないです。ユーザーなのか、プロバイダーなのか、パブリックかプライベートかで違うでしょう。

ユーザはパブリックでもプライベートでもエネルギー効率が良いです。必要に応じて必要なだけしか使わないからです。ハードもソフトも用意する必要もなく、スペースも要りません。いらなくなったら、使用しないだけです。全てがバーチャルだから。

提供する側はそうは行きません。まず、データーセンターがいる。場所がいる。データセンターないの設備がいる。将来の負荷を予想して建設します。大きめにして徐々に中身を足して行きますか。でも、クラウドって伸縮自在だから、全くないこともあれば急激に負荷が伸びることもあるでしょう。じゃあ、どうしますか。以前からのデータを元に、これ以上はないだろうという容量に10%とか20%を足したIT機器を用意します。クラウドだと言っているのに負荷が増えたらなんとも出来ませんでは格好が悪いですからね。

でも、本当は最高のピークってそんなに起こらないのではないかと。そうなると、オンにしてあるサーバーやストレッジはアイドル状態。それ用の冷却も無駄かと。じゃあ、そのときはその必要ないIT機器を停止しましょう。 もしそれが出来ても、どうやって使ってないIT機器を除去します。いらないから、ベンダーに引き取ってもらえないでしょう。 その停止している列も冷却の方法によっては冷却されてしまうかも知れません。これって、電力会社が抱える問題に似てます。年間ほんの数%の時間、ピークが生じて現存のシステムでは十分な電力発電ができないので、予備の発電所や発電機を使用します。電力会社の解決方法は、需要をそぐという方法を取ります。つまり、使わなくも良い電気を使わないでとシグナルをだしたりして、コントロールするわけです。

でも、これってクラウドには使えないですね。だって、負荷が飛んできてるのに、もう処理できません。あなたの負荷は今は必要ないでしょうといって断ったら、次から客は来ませんよね。じゃどうすれば良いのでしょうか。一時的には(今でもそうかも)、 大きなデータセンターの方が結局効率が良いということになりました。しかし、それは100%近く稼動している場合でしょう。もし、常に10%しか稼動していないのなら、そうとも言えないかも知れません。では、中規模のデータセンターを組み合わせて、1つで負荷が一杯になったら他にまわすとか、つまりデータセンター間で負荷分散をしたら、それぞれが常に十分稼動とならないでしょうか。

もともと、リソースは全部の客が一度にサービスを求めないので、少なめの設備で十分だということですが、クラウドの場合伸縮性に富むので同じことがいるのでしょうか。まだ、運営データが少なすぎるような気がします。どなたか、納得の行く説明を実際のデータで示してくれませんか。

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