2010年8月10日火曜日

データセンター内の電力配電

このブログを始めた2年ほど前は、データセンター内の電力配電は直流にしようという気運がありましたが、いつの間にかしぼんでしまいました。最近これを推進しようとする会社とまたこの分野の専門家のNTTファシリティさんと会って、この分野まだ死んでないことを発見しました。それでついでと言ってはなんですが、EPRI のDennis Symanski氏と会ってインタビューしました。詳細は英語版を見てください。

彼によれば、2006年にサンでおおがかりな実証実験をした際に直流による配電は効率が良いことが証明されたと。その後も地道な努力が続いており、例えばは接続端子がULやFCCの規定に合格するようなこと、実証実験の後作られた直流電力パートナーズには100社以上が参加しており、月1で電話会議をしているそうです。100社のうちにはヨーロッパや日本の会社も含まれているようです、100社のうちアメリカの主な会社はLBNL, EPRI, EMC, IBM, HP, Oracle (以前の Sun 側), Intelです。更に APCさえ含まれています。APCは直流に関しては懐疑的なペーパーを幾つも発表していました。英語版日本語版

直流配電に関して、「ヨーロッパやテレコムは理解があるが、一般のデータセンターをそうでもないのでは」と聞いたところ、 「電話局と一般データセンターとの違いはだんだん小さくなっている。ATTはiPhoneや iPadから飛んでくるIPパケットを処理しなければならない。」との回答だった。しかも、最近IBMがシラキュース大学のデータセンターを建設する際、すべて直流電源にしたそうだ。このあたりでも11月に大手のデータセンターが全て直流だというものを発表するそうです。


以下出典エコロジーエクスプレス社 (クリックで拡大)






原文ここ

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