2009年10月31日土曜日

ミズリー州はデータセンターに向くか?
























コンファレンスに参加すると、その前と後でやたらに電子メールやsnailメール来ます。普通はそういうものは、直ぐにゴミ箱行きなんですが、このパンフレットは別でした。ミズリー州の州知事から直々にミズリーに「おいでませ」の手紙と州の情報が届きました。

ミズリー州といえば、一番近くに行ったのは5年住んだシカゴです。それで、ミズリーは全くなんにも知りません。このパンフレットはデータセンター運用社や関連の会社をミズリー州に誘致するためのものです。データセンター建設地の選択要点は:

* 安価で豊富な電力供給
* ファイバー回線でのネットワークアクセス
* 天候や自然災害
* 人材
* 税金
* 水などの他

それぞれのポイントは:

  • 電力: 6.95 センと/kWで安さで全米3位
  • ネットワーク: MoBroadbandNow が現在進んでいて家庭50件単位で接続する予定。上の写真では4箇所の地下のデータセンターの場所を示しています。年間を通じて、15-20度程度の温度が保たれます。
  • 天候と自然災害:年間平均温度は12度。竜巻もほとんど起こりません。
  • 人材:全州で43の大学や短期大学がコンピューターサイエンスやそれに準ずる学位を提供。
  • 税金:全米13位の税金優遇州、5番目に良いビジネス税金待遇、固定資産税は11位です。


原文ここ

2009年10月29日木曜日

Grid Dynamics社訪問(クラウドのSIer)
















Victoria Livschitz氏

Grid Dynamics のCEOのVictoria Livschitz氏を訪問して色々とお話を聞きました。

クラウドコンピューティングの分野を調査・研究しているとたくさんのプロバイダーに遭遇します。しかし、そのサービスも専門知識がないと利用できません。Livschitz氏はGrid Dynamicsがクラウドに特化したSIerだと規定しても構わないと述べました。クラウドが議論される時はSaaS (software as a service)、PaaS (platform as a service)とIaaS (infrastructure as a service)が主に語られます。あたかも、こういうサービスがあればそのサービスを使ってアプリケーションなどを簡単に構築できると思い勝ちです。しかし、実際にはなんらかのSIが必要となります。このSIのサービスをGrid Dynamics社が提供するというわけです。

Livschitz氏はサン社の出身で、サンのグリッド・システムのプリンシパル エンジニアでした。その経歴からか会社はGrid Dynamicsと名前をつけました。2006年に創始され約230名の社員を抱えていますが、大部分の社員はエンジニアです。 カスタマーは一流の企業でそのコアになるシステムにサービスを提供しています。そこで、なぜ今までGrid Dynamics のことをあまり聞かなかったのかと聞きました。これに対する返答は当初はコアになるカスタマーを確保することに重きを置き、プローモーションを後回しにしたからだと言う事でした。

読者の方はグリッド・コンピューティングとクラウド・コンピューティングの違いは分かっていると思いますが、Livschitz 氏の説明はこうです。グリッド・コンピューティングは主に科学数値計算に使用されますが、数値計算は幾つかの小さい部分に分けて個別に計算することができるので個別に処理します。また、始めと終わりがはっきりしています。対照的に一般的なコンピューティングにははっきりとした始めと終わりがありません。

クラウドの市場はどうなんでしょうか。Livschitz 氏は2つのタイプのカスタマーを上げました。グローバル5,000の大手と中小企業(SMB)です。 グローバル5,000はクラウドをどの様に利用するか現在検討中で、SMBsはハードやソフトやネットワークのアクセスを考えなくて済むことで利用度が高い。Grid Dynamicsの3種類のカスタマーは、エンドユーザー、プライベート・クラウドのプロバイダーとパブリック・クラウドのプロバイダーです。更に、MSとOracleが大手のパートナーです。

次に、セキュリティに関して聞きました。当然暗号と認証の問題が出てきます。セキュリティのなかで、特定の質問をして見ました。それはIDをどのように管理するのかという事です。1,000 名程度のユーザがあるクラウドのサービスを使用しているとしましょう。この管理は結構大変です。このIDは会社全体のIDに連携しているかも知れません。例えば、給料計算や社員食堂の支払いなどです。 IDの管理を容易にするためには、なんらかの標準を当てはめるのが必要でしょう。Livschitz 氏はまだ浸透しているとは言いがたいが、OpenIDの動きが有望だと語りました。

クラウドの将来について聞いて見ました。今後クラウドは多くの規模や異なった機能を持つものに分化して行くと予想している。規模の小さいプロバイダーは使用していない容量を大手や他のプロバイダーに提供することもあるのではないかと言うことです。更に、バーティカルの市場に特化するものも出てくるだろうということです。例えば、リーテル、金融や高速コンピューティングなどです。

Livschitz氏はクラウドは将来のコンピューティングの形態になるだろうと予想しています。それの延長の質問で、「テレコムとインターネットは融合したが、電力やガスのようなユーティリティもそれと融合するか」と聞いたところ直ぐには起こらないが、何年もの間には起こり得ると回答しました。

日経 ITproに日経コンピュータのスマートグリッドの記事転載

日経BP ITproに日経コンピュータのスマートグリッドの記事が転載されました。日経の福田さんの記事と私の記事を混ぜてシリーズになっています。日経コンピューターをご覧になっていない方も無料で読めます。

連載の最初のページはここ
  1. スマートグリッドの正体 
  2. “市場開放”で省エネと低コストを両立 
  3. 劣化した電力網をITで革新 
  4. 5年で1兆7000億円市場?加熱する市場予測 
  5. 解決すべき4つの課題 
私の記事は3,4,5です。

東京コンファレンスの詳細(登録や割引情報)


私のアナリストとしての活動は米国と日本です。日本は常駐しているわけではないので、年に数回行き活動をしています。オフィースを作るという話もあります。

ところで、11月12日のデータセンター戦略(DC Strategics)の登録や割引の詳細情報がでましたので、ここに報告します。

私の講演のタイトルと要約は以下のとおりです。

海外のベスト・プラクティスと日本のオペレーション

「日本のデータセンターのデザインと運用はアメリカやヨーロッパに比べてどうだろうか。欧米から学ぶことはあるのだろうか。それとも日本が一番進んでいるのだろうか。海外の規制、運用・技術の傾向や検定・認定はどうなっているのだろうか。このセッションでは世界のベスト・プラクティスと日本のそれとを比較して議論する。」

コンファレンスのウエブサイトはここ

登録と割引の情報

10月30日までは登録費は33,000円 (US$350)で、それ以降は42.000円となります。登録時にAltaTerraから聞いたと言って頂きますと、10月30日以降も33,000円のままです。また3人登録しますと1人分は無料となります。 こういった割引は Natasha Grassley (email:
natasha.grassley@psholdings.com, phone: +65 6500 7354)にメールか電話でAltaTerraから聞いたとご連絡ください。この件に関して、AltaTerraにご質問の場合はメールで

nihon at Altaterra dot netまで日本語でご連絡ください。

2009年10月26日月曜日

SVLG:エネルギー省の発表

SVLGの発表の続きです。今回はエネルギー省の発表です。EPA(環境庁)と重複せず連携していろいろとやっています。

  • DC Pro - 無料のSaaSで、データセンター内のエネルギーの使われ方やPUEやDCIEの算定をおこなう。
  • トレーニング - 空調の標準団体と連携してトレーニングプログラムを開発中。
  • 認定 - データセンター内のエネルギー効率等を評価できる人材の認定
  • R&D - 経済刺激プログラムに基づく、各プロジェクトへのグラント






原文ここ

2009年10月24日土曜日

データセンターなしのcloud computing実現方法


以前OpSourceのCTOのJohn Rowell氏にOpSourceのアウトソースのビジネスについて聞いたことがあります。今回はChief Marketing OfficerのRichard Dym氏とアジア太平洋のビジネス開発担当副社長のKoss Yokota氏と会ってOpSourceの最新のサービスのOpSource Cloudについて聞きました。

写真はRichard Dym氏とKoss Yokota氏。クリックで拡大。


どの会社でもそうですが、その会社のことを知るのに一番良いのはウエブページを見ることです。しかし、製品やサービスが複雑になるとちょっと見ただけでは、分かりません。それで、Dym氏が短いがよくまとまった概要を話してくれました。

OpSourceの元々のビジネスは3つのレベルでアプリケーションをスムーズに実行させるサービスを提供することです。

3つのレベルとは:
  1. テクニカル – サーバーなどの必要なインフラをコーロケーションで提供
  2. アプリケーション – 問題なく実行されるようにチューニング
  3. ビジネス – メータリングやCRMを提供

10月5日に最新のサービスのOpSource Cloudが発表されました。Dym氏は 「Amazonは確かにcloudの会社の中で一番リードしているかも知れないが、エンタープライズのレベルのカスタマーは少ない」と述べました。これは、セキュリティ、性能、コントロールがエンタープライズで使用されるには、弱いからだと言うことです。 OpSource Cloudはエンタープライズが必要とするこの3つの条件を満たすと言います。
以前に述べましたがCloudは場所とコントロールによって以下の4つに分類できます。
  1. Publicで外部
  2. Publicで内部
  3. Privateで外部
  4. Privateで内部

Private cloudで容量が足りなくなれば、cloud burstingと呼ばれる手法で外部のcloudを利用し必要な容量を確保します。OpSourceが提供するのはPrivateで外部であるcloudです。これには、基本料金のような最低の費用が掛かるのでしょうか。OpSourceは基本料金は取らず全く使った分だけに課金します。これはカスタマーに取って最良ですが、OpSourceにとってはどうなんでしょうか。Privateで外部のcloud でどの様なレベルで電力やIT機器を用意すれば良いのでしょうか。

Dym氏は事前にIT装置と電力の要求レベルを予測するのは困難だが、そのノウハウを持っていると述べました。更に、このcloudのサービスはNTTデータセンターで実装されており、NTTは必要に応じて電力を提供してくれるそうです。そんな都合の良い話があるのかと思っていましたが、NTTはOpSourceの出資社だったんですね。 納得。

このインタビューで非常に興味をそそられたのは以下の2点です。
  1. Privateで外部なcloudが既に実装されている。
  2. Privateで外部なcloud はエンタープライズのカスタマー用である。

今までprivateで外部のcloudの話は聞いたことがありますが、本当に実装されているのを見たのはこれが始めてでした。これが、実現すればcloud computingはエンタープライズで採用される日も遠くないかも知れません。

最後にOpSource はAmazonやRackspace の様に自前のデータセンターを持たないでcloud computingを実装しています。そのため、諸般の事情に合わせて好きな地域のデータセンターと組んでcloudを提供できます。データセンターの建設や運営や保守に掛かる時間や費用を気に掛けることもなく、コローケーションのEquinixや NTTに任せることができます。 以前のブログでcloud computingを提供できるのはせいぜい5社(IBM, Microsoft, Yahoo, Google, Amazon)くらいだろうと書きました。 それは、巨大なデータセンターの建設を始め、巨大な資本が必要となるからです。しかし、OpSourceの方法を取ればDigital RealtyやTerremarkその他の大きなコーロケーション提供データセンター運営社のデータセンターを利用して、巨大な資本がなくてもcloud computingを実現することが可能となります。

原文ここ

11月12日の私の講演の詳細


以下の要領に従えば、安くしかも、朝昼食付きで、最後に一杯(?)でるようです。

画像をクリックすると拡大。

米国環境庁(EPA)のSVLG DCEEでの発表(ビデオを含む)

環境庁のAndrew Fanra氏の講演の報告です。あまり目新しいことはなかったです。主にEnergy Starのプログラムの紹介でした。Energy Starの説明では、PC,サーバーとデータセンターに関するものでした。今年5月にサーバー用の第一弾がでて、来年には第二弾がでるとのことでした。そのほかにはデータセンター用の話がでました。この話は以前のブログに書きました。

ここで意外だったのは、以前のブログにも書いたように、9月末のWebnairではPUEでなくEUEを使用すると言っていましたが、突然またPUEに戻したことです。あまり、さらりと流したものだから皆「うーん?」といった感じで、質疑応答の時に聞かれてどうもあまりはっきりとした回答ではありませんでした。私見ですが、多分良くい行き渡っている(ようやく。。。)PUEをまた変えると、現場に混乱が生じると思ったのでしょう。

以下セッションのビデオです。






原文ここ

2009年10月23日金曜日

NetAppの最新のデータセンター





SVLGのデータセンターエネルギー効率化のコンファレンスでNetApp社がNorth Carolinaの最新のデータセンターの詳細を発表しました。ちょっとさぼって、発表スライドをそのまま貼り付けます。

2009年10月22日木曜日

温室効果ガス排出とデータセンターのパネル

先週のSVLGのコンファレンスでの、温室効果ガス排出とデータセンターのパネルに関して報告します。

モデレーターはAltaTerraにDon Bray氏で、パネリストは
  • Christine Page, Director of Climate and Energy Strategy, Yahoo!
  • Andy Broer, IT Energy Sourcing Czar, Cisco
  • Mark Thiele, Director of Business Operations, VMware
  • Ben Machol, Manager of Clean Energy and Climate Change, U.S. EPA
です。役職の日本語訳には自信がありませんので、英語のまま。上の3つの企業はサステイナビリティに関しては進んでいます。色々なポイントが議論されましたが、ITのデータセンターや企業に及ぼす影響について議論されました。最初であったこともあり、議論は比較的戦略レベルに留まり、戦術レベルにまでは至っていません。今後もう少し具体的な話があれば良いと思います。

今後、ITに特化しているCSRWareに実例の報告なども検討しています。

ビデオは訳がありませんが、そのまま。




原文ここ

2009年10月20日火曜日

Rich Miller氏に会いました。


Rich Miller氏は毎日新しいデータセンターのニュースをブログの形式で発信しています。SVLGのデータセンターエネルギー効率化コンファレンスにわざわざこれだけのために、ニュージャージーからやってきて、終ったら帰るそうです。有名人に会ったので思わず写真を撮ってしまいました。

原文には少しQ&Aも載っています。

原文ここ

2009年10月19日月曜日

報告:SVLGのデータセンターエネルギー効率化コンファレンス
































6ヶ月に亘る準備期間を経て、とうとうコンファレンスが開催された。場所はNetApp社の最新のビルで、昨年の300人から今年は400人の参加で、圧倒的な成功で幕を下ろしました。実証実験の実例も昨年の17から24に増加しました。

簡単にまとめますと。

Cloud computing: キーノートでcloudが取り上げられた他、cloudのパネルも開かれました。Data Center Worldなどのほかのコンファレンスでは、ファシリティの人の参加が多いのですが、場所がらITの人も多くこの2つのセッションは私もかなり関わりました。

EPA/DOE: 連邦政府もこの分野では活発に動いています。少し戸惑ったのは、EPAがデータセンターへのEnergy Starのレーティングで、ほんの2週間前にPUEでなくEUEを使用すると言ったにも拘わらず、やはりPUEを使うと言ったことです。

ASHRAEの新しい範囲とファン: テレコムとコンピューター機器へのASHRAEの最新の温度と湿度の最適範囲は、データセンターの温度を上げることを可能にしました。しかし、そのためにIT機器への取り込み空気の温度が上がって、ファンの速度があがりITでの電力消費が実際に増加するという皮肉な結果が二つの実例からはっきりしました。

NetAppの新しいデーターセンター:旧式の本社のデータセンターの改善のほか最新のデータセンターの情報を発表しました。PUEの予測値は1.2だそうです。外気冷却を取り入れています。

温室効果ガスのパネル: 当初はエネルギー効率化に関係ないと却下されましたが、復活しました。米国はまだ遅れていますが、近い将来必ず規制がくると皆信じています。

プログラムはクリックすると拡大

原文ここ

Data Center Worldに参加して思うこと


Data Center Worldに参加して思うことを簡単に述べます。3つばかりにまとめますと:

  1. ITとファシリティの間のコミュニケーションは絶対必要です。
  2. データセンターでのエネルギー危機はIT機器が多量のエネルギーを消費するということ。
  3. エネルギー効率を上げる技術や手法が現実に適用されるには時間がかかる。

1に関しては.多くの参加者はファシリティ関係者で、多くのセッションがファシリティを対象にしており、そこでITは「我々と彼ら」の中の彼らがITで、そのITに属する私は複雑な気持ちでした。Grid Greenなどは組織変更をして、CIOが電気代やエネルギー消費の責任者になるべきだと言ってますが、まだあまり浸透していません。

2に関しては、データセンターの機器はIT機器の密度があがったり、機器そのものの消費が大きく、もしサーバー側で1Wを削減すれば全体で2.28Wの削減になると言われています。だから、仮想化などで、サーバーは廃統合することや、それぞれのエネルギー効率化を上げることで大きく改善できます。日本では場所があまりないのですが、こういうことを考えるとブレードなどにせず、サーバーの密度をあまり高くしないことも肝要かも知れません。

3に関しては、データセンターでの色々な技術や手法はあちこちで語られていますが、仮想化しかり、冷気・暖気通路、封じ込めその他の手法が本当にどれだけ使われているか疑問です。最近みたコーロの2つのデータセンターはそんな格好のよいものではありませんでした。

原文ここ

2009年10月15日木曜日

嵐の後の後始末

ITメディアのブログ「ウエブ・ブラウザー買い付けのドタバタ劇 (続)]

これもお読みください。ヨロズIT善問答「ウエブ・ブラウザー買い付けのドタバタ劇 (続)」の巻き

ここをクリック。

2009年10月14日水曜日

シリコンバレーの嵐


自分の家の木なんで、自分でなんとかしろと。冷たい市政府です。

この後の後始末のビデオはここ

ヴァーチャル・データセンター ツアーその2

Data Center Worldでの2つ目のヴァーチャル・データセンター ツアーです。Las VegasのSuperNapの話です。まとめは:

  • 146 MVA 発電能力
  • 84 MVA の UPS
  • 44,500 トンの冷却力
  • 550 万のCFM
その他
  • 外気冷却 (一年で70%の間、22度C以下)
  • スラブ床、2重床なし。
  • 3つの異なった電力システム(N+2)
  • 軍隊で鍛えられたセキュリティ
  • 4つのタイプの冷却方法を組み合わせる: DX, direct evaporative, indirect evaporative, とchilled water (all outside)
  • 熱気通路の封じ込め
  • Libertに冷却を依頼
  • 27のキャリアが存在
原文にはビデオもあります。

原文ここ

2009年10月13日火曜日

Data Center Workdでのチュートリアル


コンファレンスの前の日チュートリアルに参加してきました。約45名ほど参加しました。簡単なまとめを以下に記します。

PUE: 全員が知っていましたが、わずか5名のみ実際に計測中。 電気代の請求書: わずか25%がデータセンターの電気代を知っていました。6人が電気代の責任者です。 エネルギー効率を上げる方法:
  • 空調による空気の流れ
  • ケーブルの管理
  • 冷気・熱気の通路
  • 冷気・熱気の通路の封じ込め
  • 仮想化
  • 温度の設定
  • 電力管理
  • 外気による冷却
  • PDUとUPSの効率化
Cascade effect: 実際の電力削減はIT機器から。 ラックの隙間を埋める: 小さいことでも多きな影響。 冷気・熱気の通路: わずか12名のみが実装。 外気による冷却とサーバー: MSとIntelが外気だけ(というか外へサーバを出して)実験。問題はなかったが、あくまで実験。写真は講師のTad Davies氏。

原文ここ

バーチャル・データセンターのツアーそのー2


Data Center Worldのコンファレンスに1日前にチュートリアルとバーチャル・データセンターのツアー2つに参加してきました。ビデオを撮ってきましたが、当然全部英語です。これはその2です。

コンファレンスはFlorida州のOrlando市で開催されましたが、このデータセンターはWyoming州のcheyenne市にあります。何千キロを結んでウエブカメラでデータセンターの実況をしています。映像と音声に問題はありますが、実際のデータセンターの内部を見れるというので、興味深いものです。写真はデータセンターからのスナップショット。

原文ここ。ビデオがあります。

バーチャル・データセンターのツアーそのー1




















Data Center Worldのコンファレンスに1日前にチュートリアルとバーチャル・データセンターのツアー2つに参加してきました。ビデオを撮ってきましたが、当然全部英語です。簡単なまとめは:
  • 完全に風力発電によるクリーンな電力
  • LEED認定を予定
  • オンサイトでの発電
  • 外気による冷却
  • モジュール型設計
などです。また、再生可能エネルギーのみによるデータセンターの例は日経BPのITproの記事に書きました。写真は講演するShawn Mills氏、Green House Dataというデータセンターの社長。

原文ここ。ビデオがあります。

2009年10月8日木曜日

最終回:ようやく、日経BP ITProのデータセンター連載終わりました。




第12回 環境規制で大きく揺れるデータセンター 

ここをクリック

フロリダのディズニーワールドでタクシーが必要なら


このエリアはMearsという会社がタクシーもバスもシャトルも仕切っています。その中でタクシーの運転手のJordan氏は最高です。彼のタクシーの番号は537です。彼の携帯に直接電話すれば、信頼性の高いサービスを受けられます。

番号を知りたい方は
info at ipdevices dot com までご連絡ください。

2009年10月6日火曜日

EPA(米国環境庁)のデータセンター用のEnergyStar
























EPA(米国環境庁)は最近サーバー用のEnergyStar仕様を5月に発表し、更にストレッジ用の仕様も検討に入りました。これと平行して、2007年からデータセンター用のEnergyStarの仕様を検討し始めています。最近webnairでその報告会がありました。

タイムラインは以下です。
  • 2007-10月から2008-3月:用意
  • 2008-3月から2009-6月: データ収集
  • 2009-6月から2009-11月:解析と調整
  • 2009-9月:webnairで現在の結果と解析を報告、コメントを収集
  • 2009-11月:コメントに基づき、調整した結果を新たなwebnairで報告
  • 2010-4月:データセンター用のEnergyStarを発表

まとめ
  • 121件のデータセンターからのデータ収集で、100点満点で75以上をEnergyStarに準拠するとする
  • EPA の評価はエネルギー・効率 (EUE) を以下で定義する。
  • EUE = 総エネルギー量(発電からデータセンターに至るまでのロスも含む) /UPSで計測した電力消費
  • EUEと天候の因果関係はうすい。

詳細は英語版を参照ください。

原文ここ

2009年10月2日金曜日

AFCOMのデータセンター・ワールド参加


AFCOMのデータセンター・ワールドに参加します。来週はフロリダのオーランドから報告します。

原文ここ

2009年10月1日木曜日

シリコンバレー・データセンター・エネルギー効率化実証実験コンファレンス


2009 年データセンターエネルギー効率化サミット

1015日開催


NetApp社での終日コンファレンスはシリコンバレーの主な会社からの

実際のデータセンターのエネルギー効率化のケーススタディーを発表します。


カリフォルニア州、サンホゼ市発 シリコンバレー リーダーシップ グループ(SVLG) は、2009 年データセンターエネルギー効率化サミットでは、サステーナブルなデータセンターの設計、エコ・コンピューティングのためのエネルギーエンジニアリングや運用方法を議論すると発表しました。開催場所と日にちは、シリコンバレーのサニーベール市にあるNetApp本社で1015日に開催されます。


米国にあるデータセンターは2006年には約61千億kWhを消費しました。これは2000年の約2倍にあたります。最近のEPAのレポートによると、この電力消費は580万世帯の電力需要を賄うのに十分な電力量とのことです。このサミットはデータセンターの電力消費と電力コストを削減する 技術と運用方法に集中して議論します。


サミットのハイライトの一部は:

  • 12の実証に基づくケーススタディとデモの結果。Cisco, カリフォルニア州税局, Intel, ローレンス・バークレー国立研究所、NetApp, Oracle, Pixar, RagingWire, スタンフォード大学とSun Microsystemsです。このデータセンター運営者はテクノロジーパートナーと協力して実証実験を行いました。テクノロジーパートナーはAPC, Accenture, Clustered Systems, Emerson Network Power, Federspiel Controls, HP, IBM, Lawrence Berkeley National Laboratory, NetApp, OSlsoft, Polargy, Power Assure, Rittal, SynapSense です。SynapSense は実証実験のために必要なエネルギー効率化のためのITとインフラを提供しました。
  • CIO を囲んでのランチは , Yahoo!CIOMichael Kirwan, Lawrence Berkeley National LaboratoryCIORosario Alvarezを予定しています。
  • 温室効果ガス削減のためのデータセンター戦略のパネル
  • エネルギー省(DOE)からデータセンターのプログラムとグラント資金提供について
  • キーノート・アドレスはNetApp社のCEO 兼社長の, Tom Georgensでスピーチの題目は 「ITの新しい時代 -クラウド・コンピューティング」です。
  • チルオフ2 [THE CHILL OFF 2 (CO2)] - チルオフ2 2008年に執り行われたエネルギー・サミットでの最初のチルオフ(冷却技術の検証)の拡張版です。今年のプリゼンテーションはローレンス・バークレー国立研究所のエンジニアとこの分野の専門家による実証実験の結果を議論します。13のテストのうち7つのテストがサミットまでに完成の予定です。

シリコンバレー リーダーシップ グループの2009 年データセンターエネルギー効率化サミットの主なスポンサーはパシフィック・ガス電力会社, カリフォルニア エネルギー庁, ローレンス・バークレー研究所、NetApp、カリフォルニア大学付属エネルギーおよび環境インスティテュートです。


詳細およびサミットへの登録は以下にアクセスしてください。http://dcee.svlg.org/


シリコンバレー リーダーシップ グループについて

シリコンバレー リーダーシップ グループは1987年にヒューレット・パッカード社のデービッド・パッカードによって創始され、シリコンバレーの300社以上のメンバーを持ち、シリコンバレーの経済や生活に密接した問題点を議論する団体です。エネルギー、交通、住居、税金、経済や環境を議論します。このグループのメンバーは全部で25万人分の仕事をシリコンバレー地域で提供しています。これは、シリコンバレーの全部の仕事のポジションの4分の1にあたります。詳細情報は以下を参照か、お電話ください。

www.svlg.net or call +1 (408) 501-7853.

メディアコンタクト:

Steve Wright

Vice President of Strategic Communications

Silicon Valley Leadership Group

408-501-7853

408-394-1730 cell

swright@svlg.net

Deborah Grove

Principal

1650 679 9228 (o)

1 650 274 3439 (m)

クラウドは本当にエコか?


クラウドは本当にエコかという問いかけをしました。筆者の性格か、物事をひねくれて見る傾向があります。クラウドがエコだと聞くと、本当かと疑ってしまいます。最初にエコであるとしても、それはプロバイダーがそうなのか、ユーザにとってなのか、もっと広く国として、全地球範囲でなのかを規定しないと、漠然とエコだと言うとそうかと思ってしまいます。

ユーザにとっては、電力や冷却や建物やハードやソフトやe-wasteやその他諸々の問題を全て誰かに投げて、後は知らないということで、確かに見方によってはエコです。これは、なにやら「排出権取引」に似ています。プロバイダーは実時間で激しく負荷が変わるかも知れず、最大に備えることが必要です。そうなると、常時必要以上のリソースを確保して置かなければなりません。これは、エコとは言えません。国全体として見れば、それほどエネルギーが節約されてとは言えないかも知れません。米国CIOがデータセンターは悪で、クラウドが正義と言っているのもなんか変です。

米国をエコにするには、他の国にデータセンターを移したり、他国のデータセンターを利用すれば、良いかも知れません。しかし、それでは本当にエコと言えるのでしょうか。英国の温室ガス排出コントロールでは、コンピューティングをアウトソースすると、その会社はその分の温室ガス排出はカウントされません。また、フランスやドイツのデータセンターを利用すると、それは英国での温室ガス排出にカウントされません。なんか変ですね。

「排出権取引」と同様なんか変な感じを持っています。

原文ここ