2009年10月1日木曜日
クラウドは本当にエコか?
クラウドは本当にエコかという問いかけをしました。筆者の性格か、物事をひねくれて見る傾向があります。クラウドがエコだと聞くと、本当かと疑ってしまいます。最初にエコであるとしても、それはプロバイダーがそうなのか、ユーザにとってなのか、もっと広く国として、全地球範囲でなのかを規定しないと、漠然とエコだと言うとそうかと思ってしまいます。
ユーザにとっては、電力や冷却や建物やハードやソフトやe-wasteやその他諸々の問題を全て誰かに投げて、後は知らないということで、確かに見方によってはエコです。これは、なにやら「排出権取引」に似ています。プロバイダーは実時間で激しく負荷が変わるかも知れず、最大に備えることが必要です。そうなると、常時必要以上のリソースを確保して置かなければなりません。これは、エコとは言えません。国全体として見れば、それほどエネルギーが節約されてとは言えないかも知れません。米国CIOがデータセンターは悪で、クラウドが正義と言っているのもなんか変です。
米国をエコにするには、他の国にデータセンターを移したり、他国のデータセンターを利用すれば、良いかも知れません。しかし、それでは本当にエコと言えるのでしょうか。英国の温室ガス排出コントロールでは、コンピューティングをアウトソースすると、その会社はその分の温室ガス排出はカウントされません。また、フランスやドイツのデータセンターを利用すると、それは英国での温室ガス排出にカウントされません。なんか変ですね。
「排出権取引」と同様なんか変な感じを持っています。
原文ここ。
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