2010年1月9日土曜日
スマートメーターの問題?
スマートメータへの関心が高まる中、既に設置されたスマートメータで問題が起きています。北と中部カリフォルニアはPG&Eという電気・ガス会社がサービスを提供しています。ちなみに、ロスの周辺は南カリフォルニアエジソン社、そしてサンディエゴにはサンディエゴG&Eという会社がサービスを提供しています。
PG&Eの中部のフレスノ市でスマートメーターに関して数件のクレイムがでています。クレイムの内容は新しいメーターにしてから、電気料金が2倍から3倍になったというものです。消費者側はメータの精度が悪いからだと主張しています。一方PG&Eの方はメータには問題がなく、電気代が上昇したのは例年になく暑い夏だったことと、電気料金の値上げが関わっていると応戦しています。消費者側はこの説明に納得せず、カリフォルニアの公益事業委員会に訴え、公益事業委員会が調査を始めています。
この件はスマートメータを設置しようとする他の州もこの成り行きを見守っています。アナリストとしては、これはスマートメーターひいてはスマートグリッドに影響がでるのではないかと心配します。
ところが、立場を変えて消費者となると反応が違います。もし、メーターの精度が狂っていて、それが自宅に設置されたらどうしようと思います。素人にどんな対応ができるのでしょうか。また、今のアナログでネットに接続されていないメータだと(考えると今のメータは正しく作動していると盲目的に信じてますが)せいぜいメータを読む人が間違える程度で問題があっても大きく広がりはしません。しかし、一旦ネットに接続して伝送されるとなると、あちこちでソフト的な処理もされ、バグがあれば読み込まれたデータが正しくても改ざんやその他の問題で、正しく記録されないこともあり得るので問題です。
PG&Eはもっと情報をオープンにして説明しなければ、消費者側も納得せず訴訟にまでもつれ込みそうです。そうなれば、スマートメータの設置も遅れてしまいます。
原文ここ。
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