2009年4月30日木曜日

データセンターへの規制


昨年のSVLG (シリコンバレー リーダーシップ・グループ)のデータセンター実証実験の発表会でEPAのFanara氏は彼が知りうる限りデータセンターへの規制はないと発言していました。それから10ヶ月、オバマ政権は再生可能エネルギーを使用しない事業所には一律課金することを提案しています。もちろんデータセンターもこの例外ではなく、例えば9.290平米のデータセンターで年間16,800トンのCO2を排出するとすると、1トンあたり1,500円課税するとすると、新たに2,520万円、1トン当たり4,500円ならば7,560万円の経費がかかることになります。まだ詳細が決まらないので、なんとも言えませんが、日本も同じような道を辿ることになるでしょう。そして、これが更なる再生可能エネルギーの開発と活用に繋がっていくでしょう。

日本もここで真剣に再生可能エネルギーの開発を考慮すべきでしょう。写真はこの題目とは関係ありません。

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2009年4月29日水曜日

日本でのネットアクセス

日本でのネットアクセスは大分携帯からですね。なぜかと聞くと、PCを持っていない、持っていてもブートするのが面毒さいとのことです。ネット中毒の私としてはとても信じられません。また、ネットを批判する世代もありますが、使った上での批判ならそれなりに聞く意味もあるのですが。ともかく、最近日本に行くと新幹線の中やその他でもPCの使用が目立ちます。昨日シリコンバレーのデータセンターのツアーもしましたが、データセンターへの要求は高まるばかりです。この不景気はネットアクセスを見る限りそれほど長くは続かないのでは。。。。。


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追伸: 米国では、今回のインフルエンザに関して不安はありますが、日本のニュースのように米国でパニックや伝染が起こっている訳ではありません。現在のタイプは感染性も弱く、死に至ることも極端に少ないようです。日本の報道は少しやりすぎです。心配はこれが1ヶ月ほどで収まった後、新たなタイプが出現して(これが秋から冬にくると)その時は今度もたいしたことないと処理されることです。

2009年4月28日火曜日

エネルギー政策

日米両国のニュースをモニターしていると、面白いです。日本という国は世界からどう見られているか非常に気に掛ける国です。一般的な傾向は世界(主に欧米)に比べてここがだめだとかと、世界はこうだといって、いかに日本がだめだと言いたがる傾向があります。ところが、米国でも全てに自身満々かというとそうでもありません。もっとヨーロッパや日本のように原子力発電を使うべきだという議論もあります。

NHKの放送を見ていたら、地熱発電をカバーしていました。ここでは米国の政府と一体となった戦略を展開しており、日本では非常に遅れているとのことでした。多分これはあたっているでしょう。日本で色々な方と話しをしましたが、CO2排出の削減の他、いかに日本のエネルギーを確保するかという話には全然なりませんでした。原油の輸入が止まれば、日本のエネルギーは停止します。再生可能エネルギーの開発は急務でしょう。オバマ政権はデータセンターで再生可能エネルギーを使用しない所には課税する方針を発表しました。これは将来のブログで。。。。

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2009年4月25日土曜日

ITとファシリティをどちらもサポートできるスタッフ

ITとファシリティをどちらもサポートできるスタッフを育成できるかという問題ですが、アラームをどちらかも得ることができ、どこに問題があるか程度は分かるでしょうが。 それ以上は困難ではないかと考えます。大体次のようになりますよね。

  1. アラームを受ける
  2. 問題箇所を特定
  3. 問題を解消
1はまず問題ないでしょう。2も場合によっては可能でしょう。でもアラームを受けたものが問題とは限りません。例えば、どこかのサーバーの温度が異常に上がったとします。原因はいろいろあるでしょう。例えば、

  1. その冷却が故障
  2. サーバーのハードに問題
  3. モニターソフトが故障
  4. その他
ITの人にこういった問題を全部分かって問題を解消できるかは疑問です。

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2009年4月24日金曜日

会社の置かれた状況に応じたアドバイス


最近少し反省をしています。最新の技術の話ばかりをしてきましたが、その技術や手法を使う会社の状況に合わせた話をしなければ何にもなりませんね。

写真は武蔵新田の新田神社

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2009年4月23日木曜日

ポストの遅れへの言い訳


ブログを掲載すべく、サイトにアクセスしている最中の接続が落ちました。当初はこのサイトだけかと思っていたら、完全にインターネットに接続できません。このため、ポストが出来ませんでした。全く残念です。チェックアウトまで僅か3時間。ここで、ホテルになんか言っても、どうせプロバイダーに連絡してそれで時間切れになると思ったので、涙を呑んで止めてTVを見てました。オンラインでないと仕事が出来ないという習性になってます。完全に。

めったに落ちないけれど、落ちたらもうどうしようもないということを考えますと、日本版Tierというのは大丈夫なんでしょうか?複数の電源取り込みも必要ない、発電機もいらない。本当でしょうか?これを保険というのではないでしょうか?

写真は他に何も出来ないので、日比谷公園の散策を。。。。。

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2009年4月21日火曜日

再びデータセンター内での配電

Server Technologyが415VACでの配電を実験してその結果を報告しています。配電に関しては、直流や高電圧での配電などいろいろな情報が飛び交っています。しかし、データセンターでの電力消費がITが50-60%で冷却が30-50%で配電に関するものは10%以下なので、一時に比べると配電の方法は注目を浴びていません。むしろ、IT機器と冷却に焦点があたっています。

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2009年4月17日金曜日

私のプリゼンとパネル
















私のプリゼンとパネルのまとめです。



AltaTerraの一部として開発したフレームワークを利用して、いかにITとファシリティの関係を解析して、より良い結合をというのがネタです。プリゼンの後のパネルは面白かったです。幾つかの質問がMCから投げかけられました。

  • サーバーを停止したり、再開するのはて適当か。
  • 仮想化をするのが良いのか。
  • ITもファシリティもどちらにも対応できる人材を育成できるのか。
私は現在まで、early adopterと最新の技術しか扱ったことがないので、上2つの質問にはどちらもOKですが、金融関係のデータセンターを運営している人々の意見は上の2つはどっちもだめとか。絶対失敗しないと分らないことはだめだそうです。こちらはひっくり返りそうになりましたが。サーバー停止・再開の問題は2つあり、
  • ハードに問題が起こる。
  • 再立ち上げの際に、立ち上がらないかも知れない。
最初の問題は数ヶ月前米国のメディアで盛んに論議されましたが、現在のサーバー技術では問題ないと結論つけられました。もちろん完全ではありません。しかし、それを言い出せば作動しているサーバーだって突然故障することもありますね。後者の問題は最初の問題と関連していますが、サーバーのハードが故障しなくても、停止時に正式なシャットダウンの手続きを取らないと(たとえば、shutdown や reboot -hなどのコマンドを発さないで、電源を落とすとか)立ち上がらないかもしれませんね。また、立ち上がり時にfsckなどが実行されて時間が掛かったり、データが壊れることも起こりえます。この危惧があるので、絶対だめというのが保守派の意見です。

また、仮想化に関しては数個のVM(バーチャルマシン)が同じハードウエアを共有するので、そのハードが故障すると数個のVMに不都合が起こるというものです。確かに、絶対を標榜する金融関係だとリスクを取りたくないでしょうね。



面白い経験ではありました。

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2009年4月16日木曜日

日本のデータセンター関連のコンソーシアム


これは私が書くまでもなく、日経コンピュータさんなんかにも取り上げられてましたね。JDCCやASPICやグリーンIT推進評議会、 グリーン・グリッドなどといろいろとあります。米国でも数が多くてそれぞれに重複して同じ企業が参加しています。さてこの動きどうなるんでしょうか。

写真は先週のData Center Summits 東京で発表するJDCCの市川氏。

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2009年4月15日水曜日

ネットワーク・マネージメントツールの拡張

IT側からだと、データセンターのモニターと管理はネットワーク・マネージメントツールの拡張から行われます。米国と日本のネットワーク・マネージメントツールの大手はいかがでしょうか。

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拡張版air economizer

北海道で雪を貯めておいて、夏場の冷却に使用するという話ですが、北海道では成功しないでしょう。というのは:

  • 発電所がない
  • インターネットへの太い回線がない
  • 回りに大きな都市が札幌しかない
  • 人材が豊富とは言えない
発送は面白いですが、この変形はうまく行くかも知れません。例えば、集めた雪を陸路鉄道で輸送して東京近郊に輸送して利用するとうまく行くかも知れません。場所の選択基準は以前にも書きました。

原文ここ。

2009年4月14日火曜日

データセンター・サミット 東京


データセンター・サミット 東京が先週金曜開催されました。このコンファレンスの主なテーマはいかにITとファシリティを結合して、データセンターのモニターと管理を行うかといものです。年頭にDataCener dynamicsから分離してPsholdingsが設立され、今回はPsholdingsとして最初の東京コンファレンスです。いろいろと面白い発表がありました。私と偏見と独断で以下が面白かったです。

写真はPsholdingsのCTOのStephen Woolland氏。


  • 雪によるair economizer
  • ネットワーク管理ツールによるITとファシリティ機器のモニター
  • 日本の事情に適したデータセンターの格付けの開発
  • エネルギー効率化のための新しい技術や運用 (私のセッション)
  • ITとファシリティを同時にサポートするツール (私のセッション)
これから数日それぞれに付いて述べます。

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2009年4月11日土曜日

アウトソースすべきか自前でいくべきか

アウトソースすべきか自前でいくべきかの判断は難しいですね。色々な情報を精査することが大切ですが、もっと簡単な判断基準はないでしょうか?データセンターの専門家の古い友人が私に言ったのは、200ラック超えたらアウトソースした方良いそうです。これは分り易い。。。。。

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2009年4月10日金曜日

米国のブロードバンド


もういい加減にしてくれという位、隣町に住む友人はTwitterやFacebookに「俺はうれしくない。」と言うメッセージを送ってきます。隣町は高級住宅街のSaratoga市。なのに、ブロードバンドがありません。オプションは衛星か56K. オバマの経済刺激パッケージにはブロードバンドを増強しようとする予算もあります。当方はオフィースは1.5Mbpsで家では3Mbpsです。これには、涙なくては語れないような話があります。

詳細は英語版で。。。。なお、横の写真はこの内容と関係ありません。桜に似せたデータセンターの写真ではありません。念のため。

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2009年4月9日木曜日

データーセンターのリスト

Impressさんのデータセンターのリストは日本のデータセンターの様子を探るのには最適です。同じものが米国にもないかと探しました。10年ほど前、インターネットが再発見されてISPに光があたり始めた頃、ISPのリストというのがありました。非常に面白く何時間も飽きずに眺めたものです。同様のリストがデータセンターにもあれば、現状を解析するのに非常に役に立ちます。ところがないということで、自分で電話を掛け始めました。なかなか大変でしたが、数社から返事を頂き、それぞれの仕様とエコ化の努力などを聞くことができました。幾つか日本のデーターセンターとの違いにも気がつきました。1つは2重床です。米国の新しいセンターは2重床でなくなっているようです。日本はまだ2重床です。

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2009年4月8日水曜日

Advanced データセンター訪問記


Advanced Data Centersを訪問して、CEOの
Michael Cohen氏(左)とChris Escher氏に話を聞きました。

Advanced データセンター(ADC)は現在サクラメントで建設中です。サクラメントはサンフランシスコから車で約1時間程度、またサンホゼからは2時間足らずでカリフォルニア州の州都です。今まではサンフランシスコやシリコンバレーのサンタクララ市にデータセンターが建設されることが普通でした。建設場所の選択基準は以前に書きました この建設場所はほとんど最適な場所です。
  • 場所的にSFやサンホゼに近い。
  • 電力の供給が豊富 (SMUDという電力会社が電力を提供)
  • サンフランシスコやシリコンバレーからの要求が大きい
  • 税金面での優遇 (一部のIT機器の購入に消費税がかからない)
  • 自然災害がない(地震や洪水がない)
もともとこのデータセンターに興味を持ったのは、そのPUEが1.1だということだったからです。今まで、MSやIntelがair economizer(外気を使用して冷却)のテストをしていますが、プロダクションで実際に利用しているところはないようですが、ADCはAir economizerを大幅に利用するとのことです。データーセンターでの消費電力が、IT機器が50-60%で、冷却が30-50%なので、PUEの計算で冷却に電力消費がなくなればPUEの値が大幅に削減されることは可能で、この値も実現可能でしょう。

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2009年4月7日火曜日

DuPont Fabros

DuPont Fabrosは大手のデータセンター建設・運営会社ですが、一時経営不安に陥ってました。それ以前はここで報告したように、サンタクララ市のオフィースのすぐ近くにデータセンターを建設していましたが、財政問題で途中で止まってしまいました。問題は解決してバージニアなどの建設や拡張は再開されましたが、サンタクララのは?

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2009年4月3日金曜日

ITやデータセンターへの規制

去年の6月の時点で、EPAの人は規制はないと明言していましたが、事態は風雲急を告げる様に推移しているようです。ヨーロッパからの影響も無視できません。

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2009年4月2日木曜日

Power Assure社訪問記




Power Assure社はdynamic power managementをサービスとして展開する会社です。dynamic power managementは仮想化でサーバーの数を減少させた後、更に電力消費を削減するには、サーバが実行しているときに、負荷の小さいものは他のサーバーに負荷を移動させることです。それで、負荷がなくなったサーバーは停止するのです。するとそのサーバー用の冷却も停止でき、2重の削減です。

このスペースには他にCassattやVMwareなどがあります。写真はファウンダーのDonnie Foster氏とCTOのClement Pfeiffer

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私達の記事が発表されました。

私達の記事が発表されました。場所はここです。残念ですが、有料サイトです。これを拡張したのが、最近のレポートです。その情報はここです。

2009年4月1日水曜日

東京データセンター サミット 2009



東京データセンター サミット 2009で講演します。今年はITとファシリティとの融合で、データセンターをいかに良く管理・保守するかのお話です。私の講演は:

ITとファシリティ部門、パーフェクト・ハーモニーで共存」 という演題で、講演の要約は

  • データセンターに関連する様々な要素を洗い出し、それをAltaTerraで開発したフレームワークに整理した。それぞれの、要素をITとファシリティの観点より議論をして、2つの観点を1つに統合することでデータセンターのモニターと管理をより効率的にでき、ひいてはデータセンターでのエネルギー効率に繋がる。

です。

現在の超不景気を反映して、2人分(3万円)を払えば、3人目は無料となります。去年11月の同様のコンファレンス参加費が6万円だったことを考えれば、いかに景気が悪いかとも言えるかと思います。この特別料をするには、登録ページでプロモーション・コードに3107と記入してください。その他の詳細はここ