Smart gridは電力網にICTのコントロール・インフラを被せたものと言えます。そうであれば、セキュリティも大きな役割を果します。GridCom Forumのセッションの中でsmart gridのセキュリティを取り上げたものがありました。詳細は原文を参照してください。しかし、幾つが気になったところはまとめて見ました。
写真は左からモデレータのJeffrey Katz(IBM), Tim Roxey(北米電力安定供給社), Erfan Ibrahim(EPRI)とJoe Weiss(ASC)の各氏(敬称略)
- smart gridでのセキュリティを認定する公の機関はない
- smart gridに使用されるソフトはコードレベルからセキュリティを考慮する必要がある
- 現在の電力網は多くの要素から成り立っており、それぞれは非常に複雑に接続しており、セキュリティは後から考えるという感じ
- 電力網は既存のインフラと新規のコンポーネントから成り立つので、セキュリティを考えるのは困難だ
- 2000年くらいまでは、電力網にはセキュリティということは議論されず安定供給と十分な供給が主なもの
- 電力網は個々を考えて設計され建設されており、個々は他のコンポーネントとのインタフェースや整合性を考慮していない。このため、全体に関わるセキュリティを設計して実装するのは困難
- どの分野でも、ICTの技術を単に適用することはできない。smart gridの詳細を知らずに単にセキュリティを論ずることができない。現在産業コントロールシステムとセキュリティを同時に理解できる人は極端にすくない。
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