2009年7月15日水曜日
イギリスの温室ガス削減義務
米国では今年6月25日に「温室ガス制限とトレード」法が下院を通過しました。法案が成立するには、上・下院のどちらも通過しなければなりません。法案は上院に送られましたが、下院と同様民主党が多数を占めますが、簡単な審議の後通過とはならないようです。上院は上院のバージョンを審議するようで、今年のうちに成立するかどうかは分かりません。
これに先立ち、イギリスでは既にイギリス版「温室ガス制限とトレード」法(CRC)が通過しており、来年4月から施行されます。これはイギリスの問題だけだと言うのは簡単ですが、この法案はイギリスでビジネスを展開する全ての会社に適用されます。イギリスでデータセンターの運用をするdigital realtyなどに取ってはこれはかなりの問題です。要は、温室ガス排出の上限を決めておき、それ以上は金で排出権を買うという話ですが、一番大切なことは排出量の報告です。報告義務を怠ると重役が逮捕されるかもしれないということで、大きな問題です。日本の会社もイギリスでビジネスを展開する場合も適用されます。
地球温暖化の元凶が温室ガスだということは、まだ少数意見ながら異論もありますが、ビジネスを展開しているのであれば、この法案を無視できません。もはや、グリーンITやグリーン・データセンターは「エネルギー削減でポケットにグリーン(紙幣)を溜め込みましょう。」から「温室ガスの排出を削減しましょう。」に変わりつつあります。このような罰則規定を決めて押さえ込むのは良くないという意見もありますが、現実は現実です。
イギリスのCRCに関しては将来のブログで触れたいと思います。
写真は全く関係ありませんが、我が家の前の木に取り付けられた虫取り器。カリフォルニアで農作物に害をなす昆虫の採集で、実際の影響を調べるためにあちこちに取り付けられます。どういうわけか我が家の前が定番のようです。クリックすると拡大。
原文ここ。
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