先
写真は上から、digital のセミナー、DCDのコンファレンス、Energy Logicの発表、EPAの発表です。
先週digital realty trustのセミナーとdatacenter dynamicsのコンファレンスに行ってきました。それぞれの項目に関してはまた詳細に述べますが、まずは項目。
- 温室ガス排出規制とデータセンター
- メトリック
- 可変モーターによる冷却
- 機器に対する新しい温度と湿度の許容範囲
- 気流管理と外気による冷却
- 冷却機器の連携
- 米国環境庁の動き
メトリック: PUEに代わるものはまだなく、しかし、PUEの問題点は幾つも指摘されており、低いPUEが必ずしも効率の良いデータセンターでない例やその反対もあると指摘されています。本来はデータセンター内でワット辺りどれだけ有益なアウトプットが出せるかということになります。これはDCeP (データセンターエネルギー有効指標)。しかし、これを実際に定義するのは困難で、直接測るのではなくそれに近いものを測るということで、現在グリーングリッドに8つのものが定義されています。その1つはemerson 社のEnergy Logicです。
可変モーター: 全体の温度や湿度を考慮すると、必ずしもモーターを100%稼動する必要はありません。消費エネルギーと稼働率は3乗に反比例します。つまり、100%から50%に落とすと(1/2にすると)、消費エネルギーは1/8になります。
機器に対する新しい温度と湿度の許容範囲: ASHRAEという組織はデータコムの稼動温度や湿度も指定しますが、最近この規定を緩めたので、温度・湿度の上下幅が広がりました。これを実行するとデータセンター内の温度を上げて、エネルギー削減に繋がります。また更なる外気の利用にも道を開きます。
気流管理と外気による冷却: 冷気・暖気通路やその閉じ込めはもうほとんどどこのデータセンターでも行なわれているでしょう。外気の利用は上の規定緩和で、シリコンバレーでは、以前は外気利用が年間60%だったのが80%に拡大できるそうです。
冷却機器の連携: これを行なうことで、同じフロアーで1つの冷却機器が除湿をしているときに他の機器が加湿するようなことがなくなります。これを拡張すると冷却機器とIT機器を連携させることもできます。
米国環境庁の動き: 5月にサーバーに対するEnergy Starの仕様が発行され、その後ストレッジへの仕様も検討されています。更に、データセンター全体へのEnergy Starのレーティングも来年辺りに発表の予定です。
原文ここ。
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