構成:
- エコの基礎(1-2章):何がエコ(グリーン)か?どうやって評価するのか。米国だけの話ではなく、日本を含む諸外国の話も書かれています。
- ファシリティ関係(3-7章):建物、電力、冷却、ケーブル、消火など。
- IT関係(8-9章):ITのハードの電力消費とその効率とITのサーバー、ストレッジとネットワークにそれぞれに対する仮想化の詳細と最終的にはデータセンター全体の仮想化
- その他(10章):e-wasteなど。
良く構成されており、それぞれのサブジェクトは最新の話題や技術・手法を含んでおり有用です。8-9章だけが、ITの話で3-7章はファシリティの話なので、ファシリティから見たデータセンターのエコかと思いますが、8章はともかく、9章での統廃合と仮想化の議論は詳細に渡り、ともすれば仮想化の話がサーバーに偏りがちですが、この本ではストレッジもネットワークに関しても仮想化の意味を正しくとられています。更に、仮想化の度合いも議論していて、初心者から専門家に取っても貴重な情報です。9章のおかげで、ファシリティとITの情報がバランスしていると思います。
拡張:
この本は現在の技術や手法をタイムリーに伝えていますが、ソフトそのもののエコ化というものも議論して欲しいと思っています。ちなみに、最近のコンファレンスで、この問題のセッションのチェアーをしました。
原文ここ。
0 件のコメント:
コメントを投稿